ボーイング、貨物機巡る判断が奏功-ネットショッピングで需要回復

  • ボーイングは今週、ファンボローで182億ドル相当の貨物機契約獲得
  • オンラインショッピング拡大で貨物機需要持ち直し-供給追い付かず

ボーイングは10年前の低迷期でも貨物機市場から距離を置くことはなかった。その判断がここにきて実を結んでいる。

  ボーイングは今週に入り、英ファンボロー国際航空ショーで48機の777型貨物機の取引を含め、182億ドル(約2兆600億円)相当の貨物機販売・コミットメントを獲得した。顧客は欧州のDHLから中東のカタール航空、大型貨物輸送を得意とするロシアのボルガ・ドニエプル・グループまで幅広い。一方、ボーイングの主要なライバル企業エアバスはファンボローで貨物機を1機も販売していない。

ボーイング777型貨物機の内部

撮影:Ralph Orlowski / Bloomberg

  ボーイングの人気機種、787ドリームライナーのファンボローでの販売は7機で、貨物機の販売が大きく上回っている。また、ボーイングとエアバスは今週、ワイドボディー旅客機を計34機販売したが、ボーイングの貨物機販売はこれも超えている。

  貨物機需要が持ち直しているのは、中国など新興国を中心としたオンラインショッピングの拡大が一因だ。多くの航空貨物会社は10年にわたる低迷期に貨物機を退役させるなどしていたため、需要に対応するのに十分な航空機を保有していない。

  ボーイングは3モデルの貨物機をそろえており、1モデルにとどまるエアバスよりも需要拡大を生かしやすい。ボーイングは世界航空貨物のトラフィックが今後20年で平均4.2%のペースで拡大し、国内総生産(GDP)の年2.8%増を上回ると見込んでいる。同期間に航空会社は2800億ドル相当の航空機を購入すると同社は予想している。

原題:Boeing’s Faith in Air Freight Pays Off With $18 Billion in Sales(抜粋)

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