新興国債市場でリスク減らしたインベステック、再び買い始動へ

  • 米大統領、貿易摩擦で世界景気後退のリスク冒さない-ピティウス氏
  • エジプトやマレーシア、アルゼンチンの資産が魅力的

インベステック・アセット・マネジメントでは、年初にリスクを減らした新興諸国の債券市場に再び戻る準備が整っている。同社の新興国債の運用額は360億ドル(約4兆500億円)。

  新興国債担当共同責任者を務めるワーナー・ガイ・バン・ピティウス氏(ロンドン在勤)は、米中貿易摩擦が懸念材料として残るとしながらも、トランプ米大統領が世界的な景気減速のリスクを冒すまでには至らないとの見方を示した。

  回復シナリオのエジプトや新政権下のマレーシアで資産の魅力が増しているほか、国際通貨基金(IMF)による500億ドル規模の融資パッケージに支えられ、通貨がフェアバリュー(適正価値)に近づいているアルゼンチンが機会を提供していると同氏は語った。

  シンガポールでインタビューに応じた同氏は「絶対的な安値ではないかもしれないが、この資産クラスのファンダメンタルズとバリュエーションが合致しているということをわれわれは知っている」と述べ、「世界の成長は順調だ。他の全ての条件が同じだったら、今ごろ勢いのある従来型の強気相場になっていただろう」と語った。

  ピティウス氏は、幾つかの新興国の経常収支黒字は、新興国通貨が割安であることを示唆していると分析。最近のドル高は恐らく短命であるため、これら新興国の現地通貨建て債はドル建て債よりも「高い価値」を提供すると指摘した。   

 
  新興国の現地通貨建て債は先進国の国債よりも4%余り高い実質利回りを提供。 「現在の新興国市場には価値があると思う」と述べた同氏は、「それは極めて健全なスプレッドであり、レンジの上限に向かっている」との見方を示した。
           

High Real Yield

Source: Bloomberg

Note: Calculated using the avg. 10-year bond yield of ten emerging-market countries minus that of four advanced nations. All yields are inflation-adjusted.

原題:After Emerging-Market Rout, Investec Ready to Start Buying Again(抜粋)

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