欧州懐疑派による修正、英下院が可決-屈したメイ首相に親EU派反発

  • 修正案は賛成が反対を3票上回るぎりぎりの状況で辛うじて可決
  • BBCによれば、ベブ国防調達担当相が反対票を投じるために辞任

メイ英首相の欧州連合(EU)離脱戦略が混乱に陥っている。欧州懐疑派の圧力に屈する形で、首相は離脱関連法案の修正に応じ、与党保守党の親EU議員らの反発を招いた。

  英下院は16日、EU離脱関連の関税法案について主要部分の修正を僅差で可決した。離脱強硬派のジョンソン前外相とデービス前EU離脱担当相が相次いで去ったメイ政権では今回、親欧州派のベブ国防調達担当相が反対票を投じるために辞任したとBBCが伝えた。修正案は賛成が反対を3票上回るぎりぎりの状況で辛うじて可決されたが、最大野党・労働党の議員3人の造反が必要だった。

  EU離脱条件の交渉という英国が直面する最大の問題を巡り、メイ首相のチームの意見は真っ二つに割れている。来年3月29日の正式離脱を前に離脱条件でEUとの合意確保を目指すとした10月の期限まで3カ月しか残されておらず、時間切れとなりつつある。

  メイ首相の政策協議会の座長を務めたことのある保守党のジョージ・フリーマン議員はインスタグラムへの投稿で、政権メンバーの造反について、「前哨戦にすぎない。首相が離脱合意を持ち帰り、選択がどのようなものか分かる冬に大きな本物の戦いが待ち受けている。首相が続投できるかどうかもその時に決まるだろう」と語った。

メイ英首相

フォトグラファー:Andrew Matthews / PA Images経由でゲッティイメージズ

ジョンソン前外相とデービス前EU離脱担当相

写真家:Chris Ratcliffe / Bloomberg

原題:U.K.’s May in Brexit Turmoil as Furious Pro-EU Tories Rebel(抜粋)

(修正案の可決を巡る状況の詳細を追加して更新します)

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