Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国のヘッジファンド、本土株買い増し-株安・成績悪化でも逆張り

  • 淡水泉中国機会基金の年初来リターン、一時は推定マイナス17%
  • 短期的な変動に耐え、見返りに長期的なアルファを獲得-淡水泉

中国株の大幅な下げによる影響で運用成績が悪化したにもかかわらず、本土株を買い増している中国のヘッジファンドがある。

  このヘッジファンド、淡水泉中国機会基金(スプリングス・チャイナ・オポチュニティーズ・ファンド)は投資家に宛てた書簡で、「パニック的な相場急落」を利用し、「売られ過ぎで過小評価された」銘柄の保有を増やしていると説明。同書簡は今月6日までの年初来リターンが推定マイナス17%となった後に送付されたもので、これをブルームバーグ・ニュースが閲覧した。

  米国との貿易摩擦が報復関税に発展したほか、中国当局によるシャドーバンキング(影の銀行)規制の強化が記録的なデフォルト(債務不履行)や借り入れコストの上昇を招く中、上海総合指数は5月末から一時12%下げた。ブルームバーグがデータ集計の対象とする世界の主要株価指数でも、今年は中国株の下げが目立っている。

  淡水泉投資(香港)の投資家向け広報(IR)担当ディレクター、シドニー・マ氏は書簡で、「われわれのポートフォリオは、逆張り投資家として昨年終盤から正当に評価されていない資産へと徐々に軸足を移したため、極端な悲観論による影響を受けやすくなった」と指摘。「われわれは短期的なボラティリティーに耐え、その見返りとして長期的なアルファを獲得していく」とコメントした。同ファンドは2年後に50%、3年後に100%のリターンが見込める銘柄を買っているという。

  中国株は今月上旬に下げが加速したため、淡水泉の運用成績は書簡の送付時点で悪化していた。より小型のグロース株に重点を移した同社は、今月13日までの年初来でマイナスのリターンが14%未満に縮小したと説明した。

  淡水泉は過去の市場の混乱時でも自社の投資姿勢を貫いた。同社の今年5月のニュースレターによると、中国当局による株価指数へのサーキットブレーカー導入で同ファンドの成績は2016年1月にマイナス23%と単月で最悪を記録したが、07年9月の開始時から今年5月末までの年率リターンはプラス16%。一方、上海総合指数は同期間、年率3.1%の下げだった。

原題:China Hedge Fund Doubles Down as Market Selloff Deepens Losses(抜粋)

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