米ロ首脳会談はプーチン氏勝利-トランプ氏はモラー氏の捜査を批判

  • トランプ氏、米大統領選へのロシアの干渉疑惑を引き続き疑問視
  • トランプ氏:米当局とプーチン大統領の両方を信頼する

トランプ大統領とプーチン大統領

Photographer: BRENDAN SMIALOWSKI/AFP

トランプ米大統領は16日、フィンランドのヘルシンキでロシアのプーチン大統領と共同記者会見に臨んだ際、2016年米大統領選へのロシアの干渉疑惑を巡る米当局の主張について、それを信じるか確信が持てないと述べた。

  トランプ大統領は以前にも同様の見解を示しているが、3日前にモラー特別検察官がロシアの情報当局者12人を起訴し、民主党全国委員会とクリントン陣営が管理していた電子メールアカウントへのハッキングスキームへの関与を詳述した後だけに、大統領の発言はコーツ国家情報長官とプーチン大統領の見解を少なくとも同等に重視していることを示唆した。

  プーチン大統領の隣に並んだトランプ大統領は「私の部下が私などに対して、ロシアだと思うと述べた」と話した上で、「ここにいるプーチン大統領は、ロシアではないと言った。ロシアだと思う理由は全く見当たらないと言える。私は双方を信頼している」と語った。

  一方、プーチン大統領は16年大統領選でトランプ氏勝利を望んだことを明らかにしながらも、ロシア政府は結果に影響を及ぼそうとはしなかったと説明。ロシア政府はトランプ氏に関する不名誉な情報を所有しているかとの質問には、うわさを聞いたことはあるがロシアを訪問するビジネスマンは多くいると述べるにとどめた。

  プーチン大統領は長年、国際舞台におけるロシアの影響力の再構築と、欧米諸国の機構の信頼感を損なうことの両方を目指しており、1回の記者会見の中でトランプ大統領はプーチン氏に多くの協力を提案した。

  トランプ大統領はモラー特別検察官の捜査は「最悪」だと批判した一方、プーチン大統領がロシアの干渉疑惑の調査で協力を申し出たことを「興味深い」と評価し、ロシア捜査官の米国入りを認めるよう求めるプーチン大統領の要求を受け入れる考えも示唆した。ただ法律の専門家は、実現の可能性は低いとみている。

  こうしたトランプ氏の発言について米議会からは憤りの声が上がった。マケイン上院議員(共和、アリゾナ州)は「米国の大統領による最も恥ずべきパフォーマンスの1つ」と非難し、今回の首脳会談は「悲惨な誤り」だったと指摘。ライアン下院議長はロシアによる選挙への干渉に「疑問の余地はなく」、「大統領はロシアがわれわれの同盟国でないことを十分理解しなければならない」と強調した。

原題:Trump Gives Putin a Win in Finland, Kindling New Outrage at Home(抜粋)

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