【NY外為】ドル下落、貿易巡る対立悪化でリスク選好が後退

更新日時
  • 米国、WTO加盟5カ国・地域に対して提訴の手続きを開始
  • ドル指数は3日続落、スウェーデン・クローナの上げが目立つ

16日のニューヨーク外国為替市場では、薄商いの中でドルが下落。ブルームバーグのドル指数は3営業日連続での低下となった。米国と主要貿易相手国との間の緊張悪化でリスク選好が後退した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は17日に議会で証言する。

  ドルは主要10通貨のほとんどに対して値下がり。最も上げたのはスウェーデン・クローナとなった。米国は16日、世界貿易機関(WTO)に加盟する5カ国・地域に対する提訴の手続きを開始したと発表。米国が課した鉄鋼・アルミニウム関税に対する報復関税は不当だと主張している。5カ国・地域は中国、欧州連合(EU)、カナダ、メキシコ、トルコ。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.2%低下。ドルは対ユーロでは0.2%下げて1ユーロ=1.1711ドル。対円では0.1%安の1ドル=112円29銭。

  米財務省のマルパス次官(国際問題担当)は、米国と欧州の関係は重要だが危機に直面しているとの認識を示した。また国際通貨基金(IMF)は、金融市場は貿易問題を巡るリスクの高まりに油断しているようだと指摘した。

  朝方発表された米経済指標は強弱まちまちな内容。7月のニューヨーク連銀製造業景況指数は22.6と、前月の25から低下。6月の米小売売上高は前月比0.5%増で市場予想と一致。ただコア売上高は変わらずとなり、市場予想を下回った。

欧州時間の取引

  ドルは軟調。米小売売上高が前月から減速すると予想されていたことも背景にある。ただ米ロ首脳会談などを控えて値動きは限定的だった。

原題:Dollar Eases for Third Day as Traders Await Powell: Inside G-10(抜粋)
Dollar Slips Before Retail Data, Fed’s Powell Eyed: Inside G-10

(第2段落に加筆、4段落以降を追加し更新します.)
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