中長期債相場が下落、株高・円安が重しに-好需給観測は崩れず

更新日時
  • 新発5年債利回りは約1カ月ぶりの水準に上昇
  • 取引が低調な中、株高・円安がやや重しとなった面も-岡三証

債券市場では中長期債相場が下落。株式相場の上昇や円安基調に加えて、日本銀行が実施した国債買い入れオペで中期ゾーンの一部で金融機関からの売却意欲の強まりが示されたことが重しとなった。半面、需給環境の良さが継続するとの観測から40年債は堅調に推移した。

  17日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.04%で推移。5年物の136回債利回りは0.5bp高いマイナス0.105%と、新発債として6月13日以来の高水準を付けた。一方、新発40年物の11回債利回りは1bp低い0.79%で取引された。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、債券相場について「連休明けで注目材料にも乏しい中、株高・円安が重しとなった面もある」と指摘。「超長期ゾーンは今月は入札が早めに終わってしまう日程なので、高値圏にあるがもう売られにくい」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末と同じ150円90銭で取引を開始。午後には4銭安の150円86銭まで下げる場面もあったが、引けにかけては持ち直し、結局は横ばいの150円90銭で引けた。

  外国為替市場でドル・円相場は1ドル=112円台前半を中心に推移。13日に112円80銭と約半年ぶりのドル高水準を付けた後も円安基調が続いている。日経平均株価は一時2万2832円22銭と約1カ月ぶりの水準に上昇した。

国債買い入れオペ

  日銀はこの日、残存期間1年超3年以下と3年超5年以下の長期国債などを対象に買い入れオペを実施。市場の需給状況を映す応札倍率は1年超3年以下で5.36倍に上昇し、売り圧力の強まりが示された。

過去の国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

  財務省は18日、残存期間5年超15.5年以下の流動性供給入札を実施する。岡三証の鈴木氏は「波乱なく通過するだろう」とみている。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債 不成立
5年債-0.105%+0.5bp
10年債 0.040%+0.5bp
20年債 0.485% 横ばい
30年債 0.680% 横ばい
40年債 0.790%-1.0bp
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