7月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上げ失う、米英首脳の友好的発言でポンド高

  13日のニューヨーク外国為替市場ではポンドが対ドルで上昇。トランプ米大統領が先の発言についてメイ英首相に謝罪したと明かし、欧州連合(EU)離脱後直ちに2国間通商協定を結ぶ意欲を表明したことを受けた。一方、米国債利回りの低下を背景にブルームバーグのドル指数は早い時間の上げを失った。

  早い時間に0.8%安まで下げていたポンドは、米英首脳が共同記者会見で互いを称賛した後に切り返した。一方、ドルは主要10通貨に対しまちまちとなり、円やポンドに対して下げた。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.2%安の1ドル=112円34銭。ポンドは対ドルで0.2%高の1ポンド=1.3238ドル。ユーロは0.1%上昇し1ユーロ=1.1685ドル。

  ドル指数は一時0.4%上昇していたが失速し、上げを失った。週間ベースでは0.6%高。

  ドルは円に対し反落。112円80銭で6カ月ぶり高値を更新したことから、利益確定売りが出た。

欧州時間の取引

  ユーロが4日続落。ポジション調整を背景にドルが幅広く買われる中、1ユーロ=1.1613ドルで日中安値を付けた。ポンドも下落。メイ首相の穏健なEU離脱案が米国との通商関係に打撃になるとのトランプ大統領発言を受けて売りが膨らんだ。
原題:Dollar Erases Gains as Trump-May Talks Boost Pound: Inside G-10(抜粋)
Euro Set for Worst Run in Two Months as Longs Flee: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が小幅高、銀行決算は強弱まちまち

  13日の米株式相場は小幅高。米国債も値上がりした。貿易を巡る懸念は和らいだ状態が続いた一方、決算シーズンは強弱まちまちな形でのスタートとなった。

  • 米国株は小幅高、S&P500種は2800台回復
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.83%
  • NY原油は週間で下落、貿易戦争の懸念などで
  • NY金は週間で下落、ドル上昇で魅力薄れる

  S&P500種株価指数は週間ベースで続伸。2800の節目を突破した。この日の大手金融機関決算は強弱まちまちな内容。AT&Tは下落。同社によるタイム・ワーナー買収を認めた米連邦地裁判事の判断を不服として、米司法省が上訴する手続きに着手したことが嫌気された。シスコシステムズは大幅安。アマゾン・ドット・コムがデータセンター・スイッチ市場に参入する可能性があるとの報道が嫌気され、ネットワーク機器関連の銘柄が値下がりした。

  S&P500種株価指数が0.1%高の2801.31。ダウ工業株30種平均は94.52ドル(0.4%)上昇して25019.41ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時51分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.83%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は上昇。ただ週間では下落し、5月遅く以降で最大の下げとなった。米中の貿易戦争がエスカレートするとの懸念などから11日に大きく下落。リビアの主要油田での操業再開の動きも材料視された。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は今週、3.8%安。13日の相場は68セント(1%)高の1バレル=71.01ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は88セント上昇の75.33ドル。事情に詳しい関係者2人によれば、トランプ政権はガソリン価格上昇を抑えるため戦略石油備蓄(SPR)の取り崩しを検討している。

  ニューヨーク金先物相場は反落。週間ベースではこの5週間で4回目の下落となった。ドル上昇により金の魅力が薄れた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.4%安の1オンス=1241.20ドル。

  プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロズビー氏は「貿易問題が消え去ることはなく、投資家はより安全と考えられている分野に向かっている。ローテーションの存在する市場がある限り、それは投資家がなお株式市場に投資する用意があることを意味している」と述べた。
原題:Stocks Edge Higher; Treasuries Rise, Dollar Falls: Markets Wrap(抜粋)
Oil Falters on Specter of Supply Bubble From U.S. Surplus, Libya
PRECIOUS: Gold in Doldrums; Silver Set for Worst Run Since 2015

◎欧州債:イタリア債が上昇、キャリー人気か

  13日の欧州債市場は小動き。ボラティリティーが低下し、キャリーの妙味が増した。キャリーやロールダウンで最も妙味があるのはイタリアの短期債で、短期的に人気を集める可能性がある。ドイツ10年債のオフ・ザ・ラン銘柄利回りは一時0.26%と、イタリア債が急落した5月以来の水準に低下した。

  イタリア10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.57%、2年債利回りは2bp低下の0.69%。

  来週は償還やクーポンの支払い予定がなく、発行予定額の170億ユーロがそのまま純供給額となる。キャッシュフローによる下支えが再開するのは再来週。
原題:EGBs Summer Carry the Current Play; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

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