中国テクノロジー大手の輝き薄れる-ヘッジファンドは小型株物色

  • 緯穎科技や国巨、クーパ、SUMCOが一部のトップピックに
  • レイズやAPTA、シレブラは見落とされがちな銘柄に早くから着目

ヘッジファンドにとって、中国のテクノロジー大手にはかつてのような輝きはない。

  アリババ・ホールディングとテンセント・ホールディングス(騰訊)はトップピックの座を比較的規模の小さい非中国企業に譲りつつある。こうした銘柄は、バリュエーション(株価評価)懸念や市場混乱でテクノロジー大手が下押される局面で株価をひっそりと伸ばしてきた。この勝ち組には、年初来の上昇率が3倍を超えている台湾の緯穎科技や国巨、2倍となったカリフォルニア州サンマテオを本拠とするクーパ・ソフトウエアが含まれている。

  レイズ・キャピタル・パートナーズやAPTAインベストメンツ、シレブラ・キャピタル・マネジメントのようなアジアのヘッジファンドは、こうした見過ごされやすいテクノロジー銘柄に早い時期から投資したことでリターンを獲得。これらの銘柄にはさらなる上昇余地が十分にあるという。多くのファンドは、最近の株安局面以前からバリュエーションの高騰で大型テクノロジー銘柄の保有を縮小または敬遠していた。

  銘柄選択にクオンツ戦略を採用しているQSインベスターズの株式戦略責任者、ジェームズ・ノーマン氏は、アリババやテンセントは素晴らしいパフォーマンスを見せたが、「われわれが注目しているのは、テクノロジー業界の別の側面の一部だ」と述べ、キャッシュフローが安定している台湾の半導体企業などのセクターに関心が移りつつあると語った。
              

Fund Favorites

Lesser-known technology stocks favored by Asian hedge funds

Source: Bloomberg

Returns and market value current as of July 11, 2018 Past month returns are for rolling one month period

                          
  香港のレイズで5500万ドル(約62億円)規模のテクノロジーファンドの運用に携わるタット・ワン氏は、アナリストがカバーしていない、フェイスブックにデータセンターを納入する緯穎科技や、回路基板に使用される微細部品メーカーの国巨などに注目。投資家向け資料によると、同社のファンドの年初来リターンは推定プラス21%。

  香港を本拠とするヘッジファンドのシレブラ(運用資産12億5000万ドル)はクーパに賭ける。同社によると、1-6月(上期)のヘッジファンドのリターンはプラス25%だった。
            

  ダイモン・アジア・キャピタル(シンガポール)が支援するヘッジファンドのAPTAで最高投資責任者(CIO)を務めるジェフ・ジェリンスキー氏は、シリコンウエハーメーカー2社に賭けている。中国が国内の半導体生産拡大を目指す中、日本のSUMCOと台湾の中美矽晶製品は価格上昇の恩恵を受けると同氏は語った。
                

Cheaper Alternatives

Smaller technology stocks tend to trade at lower estimated price-earning ratios

Source: Bloomberg

Calculations based on July 11, 2018 share prices

                                          
原題:Hedge Funds Favor Tiny Stocks Instead of China’s Tech Giants (1)(抜粋)

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