隣の芝生は青くない、日本の利回りハンターに目ぼしい獲物なし

  • 米国債とドイツ国債利回り、日本の30年物国債下回るー為替ヘッジ後
  • スペインとイタリアの長期債、利回り得られるが値下がりリスク

主要債券市場でより高い利回りを得ようとする日本の投資家にはあまり選択肢がない。

  ブルームバーグのデータによれば、為替ヘッジを考慮に入れると、米国債と大半のドイツ国債の利回りが日本の30年物国債より低くなる。英国債とオーストラリア債のリターンもたいしたことはない。

  残存長めのスペイン債とイタリア債に投資すれば若干は利回りが高くなるが、大きなリスクがある。イタリア債はポピュリスト政権の政策が投資家の信頼感を揺るがし、5月に記録的な値下がりに見舞われた。

  30年物日本国債の利回りは現在0.68%と、2013年の平均である約1.76%から大きく低下している。3カ月物通貨ベーシススワップを使って為替ヘッジをすると米30年債投資でのリターンはさらに30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低くなる。独5年債に投資した場合は約0.8ポイント低くなる。

  イタリアの30年債なら日本の30年債を2.99ポイント上回り、同年限のスペイン債なら約2ポイント上回る。

  従って、日本の投資家の選択肢は欧州周辺国の長期債に投資するか、日本の長期国債に資金をとどめておくかのどちらかしかない。隣の芝生は必ずしも青くない。

Slim Pickings

Extra yields over Japan 30-year bonds for Japanese investors using currency hedging

Source: Bloomberg

原題:Japanese Yield Hunters Face Slim Pickings in Major Bond Markets(抜粋)

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