ドル・円が連日で半年ぶり高値更新、世界株高で一時112円台後半

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  • 朝方に112円77銭まで上昇、3連休控えて仲値以降は伸び悩み
  • ドル買いトレンド継続で、年初の113円40銭どころが視野-あおぞら

東京外国為替市場ではドル・円相場が連日で半年ぶり高値を更新した。良好な米国のファンダメンタルズや世界的な株高を背景にドル買い・円売りが先行し、一時1ドル=112円台後半まで水準を切り上げた。

  日本時間12日午後3時28分現在のドル・円は前日比ほぼ変わらずの112円56銭。実質五・十日のドル買い需要が意識される中、一時112円77銭と1月10日以来の水準まで上昇。仲値以降は3連休前の輸出企業のドル売りや利益確定のドル売りも出たもようで、伸び悩む展開となった。

  あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は、「貿易摩擦への懸念はあるが、米株がその影響をほとんど感じさせないような上昇に転じているので、ドル買いトレンドは継続」と説明。特にドル・円はチャートポイントを上抜け、「かなり強い形でのドル買いになっている」とし、「結構買い遅れた人もいると思うし、年初の113円40銭どころは視野に入ってきている」と話した。

  ドル・円は今週、5月からの三角もちあいや2015年6月高値(125円86銭)からの下降トレンドラインの上抜けに成功。チャート上の上昇余地が広がる中、1週間で2円以上ドル高・円安が進んだ。

  懸案の米中貿易問題を巡っては、11日にトランプ政権が2000億ドル相当の新たな対中関税リストを公表したのに対し、中国が報復を示唆。ただ、今のところ対立がさらにエスカレートする事態にはなっておらず、12日には中国株をはじめ世界的に株価が上昇するなどリスク選好的な動きも出ている。13日の東京株式相場は大幅続伸。アジア株式相場もほぼ全面高となった。
  
  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、「米国のマクロ状況や金融政策がドルを相対的に買いやすくさせている面はあるだろう」と言い、「ドル・円はまだ上方向の流れが続く可能性が高く、年初来高値の113円39銭や昨年11月高値114円73銭、ひいては115円というところまで意識されていそう」と話した。 
 
  ユーロ・円相場は一時1ユーロ=131円53銭を付け、5月3日以来の高値を更新。その後伸び悩み、午後はユーロ・ドル相場とともにじり安となった。

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