シンガポールGICもリターン低下警告-貿易摩擦で世界減速を予想

  • 「大半の企業が最終的に負け組に」-GICの林CEO
  • 向こう「2-3年」はリターン下がると予想、相場は一段と混乱も

シンガポール政府投資公社(GIC)は、投資リターンが向こう数年下がるとの警告を発した。貿易摩擦が激化し、世界的に景気が低迷する可能性が高まっているとみるためだ。同国では別の政府系ファンド、テマセク・ホールディングスも今週、同様の慎重姿勢を示した。

  GICが13日公表した年次リポートによれば、運用資産配分で先進国株式の比率を減らし、現金と債券は増やした。今年3月末までの20年の実質リターンは年率で3.4%と、前年同期までの3.7%から低下した。向こう「2-3年」はリターンが下がると予想、信用の質低下や金融引き締めによる世界的な景気減速の可能性などを挙げた。今年これまでの市場ボラティリティーについては、一段の相場混乱の予兆との見方も示した。

Long Term Versus Short Term

While GIC's 20-year return kept falling, the 5-year return climbed again

Source: GIC

Note: Annual rate of return figures are as of March 31

  GICの林昭傑(リム・チョウ・キアト)最高経営責任者(CEO)はシンガポールでインタビューに応じ、「貿易摩擦および投資への制約は明らかに、われわれがリターンを得る企業に問題を与える。大半の企業が最終的に負け組になる」と指摘。バリュエーションについては、「投資先の主要市場で総じて高めであり、良好な投資先を見つけるのが一段と難しくなっている。われわれが懸命に取り組んでも、できることには幾分限界がある」とも述べた。

Playing Safe

Nominal bonds and cash dominate GIC's portfolio

Source: GIC

Note: Data as of March 31, 2018

原題:GIC Joins Its Singapore Sibling in Warning About Global Slowdown(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE