【個別銘柄】好決算Fリテ大幅高、ヤマトやコスモス高い、安川電下落

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  • Fリテイリは中国ユニクロ好調、値上げでヤマトHDに営業黒字報道
  • 朝方上昇の安川電は通期計画未達というモルガンMUFGの見方も

13日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ファーストリテイリング(9983):前日比6.9%高の5万2650円。3-5月期営業利益は前年同期比37%増の684億円と市場予想591億円を上回った。国内ユニクロ事業で夏物販売が好調、ネット通販も拡大し、海外事業は中国が好調だった。野村証券は、海外ユニクロ事業の営業利益が初めて国内を上回ったことに着目。同事業の業績が強いモメンタムを達成し、中期的な成長ポテンシャルについての安心感が醸成されるとみる。投資判断「買い」と目標株価6万円を継続した。

  ヤマトホールディングス(9064):4.3%高の3171円。荷物量の抑制と値上げ交渉で損益改善が進み、4-6月期営業利益は50億円程度となったもようだと日本経済新聞が報じた。前年同期は100億円の赤字だった。みずほ証券では、報道数字は市場コンセンサス予想の14億円を上回り、第一印象はポジティブと指摘。季節要因によって通常は第1四半期より第2四半期の利益額が大きいため、上期は会社計画の80億円を上回ることが期待できるとしている。

  安川電機(6506):4%安の3890円。3.7%高まで上昇も、四半期決算を受けた会社側の通期計画達成に対する見解が分かれており、次第に売りに押される展開。12日発表の3-5月期営業利益は172億円と、市場予想163億円を上回った。ゴールドマン・サックス証券は、計画達成確度が大きく変わっていないことを示すに十分だとし、投資判断「買い」を再強調した。一方、モルガン・スタンレーMUFG証券は、スマホ関連設備投資の一服感確認に加え、市場が強気でみている半導体設備投資関連の弱気コメントはややサプライズで、計画は未達になる可能性が高いとして投資判断「アンダーウエート」を再強調した。

  コスモス薬品(3349):18%高の2万5620円。2018年5月期営業利益は前の期比2.3%増の227億円と、従来予想200億円を上回った、今期計画は前期比1.1%増の230億円。ゴールドマン・サックス証券は、前期第4四半期の営業利益は前年同期比4割増の70億円で、同証予想55億円を上回ったと評価。絶対的なローコストで成立する小商圏モデルの強みは健在だとして今期以降の業績予想を増額し、投資判断「買い」を継続した。

  コンコルディア・フィナンシャルグループ(7186):8.5%安の504円。金融庁は同社傘下の東日本銀行に業務改善命令を出す方針を固めたと日本経済新聞が報道。融資に伴って多額の手数料を取ったり、過剰に融資して一部を定期預金させたりするなど不適切な融資が横行していたという。モルガン・スタンレーMUFG証券は、連結業績で東日本銀の収益比率は小さいが、報道が事実であれば、実態よりも収益が前倒しされていたことが示唆されると指摘。内部管理体制が市場から懸念される可能性があり、短期株価はネガティブな反応を想定する。

  CSP(9740):700円(17%)高の4910円ストップ高。3-5月期営業利益は前年同期比61%増の10億4000万円だった。セキュリティ事業では、沖縄の海上警備や鉄道関連向けの臨時警備が好調で常駐警備部門が伸びたうえ、画像関連サービスの販売などが奏功した機械警備部門も増収を確保した。19年2月期計画25億2000万円に対する進ちょく率は約41%。

  じげん(3679):11%高の982円。野村証券は投資判断「買い」、目標株価1210円で調査を開始した。求人市場の需給逼迫(ひっぱく)を享受し、人材領域の売上高好調や人材領域以外の事業拡大、M&Aによる事業領域の拡張とシナジーの3点で中期の1株利益(EPS)成長率は24%と予想。ディスカウントキャッシュフローで算出した目標株価は来期予想PERで約40倍。

  ジンズ(3046):9.4%安の5900円。メガネ販売などのアイウエア事業が国内外で堅調に推移し17年9月-18年5月期の営業利益は前年同期比7.5%増の42億円で、18年8月通期計画61億7700万円に対する進ちょく率は68%にとどまった。SMBC日興証券は、国内アイウエア事業はセール販売比率の上昇で収益性の改善が遅れていると指摘。既存店売上高は改善基調にあるが、5000円の価格帯は商品の魅力が高まってきた一方、8000円や1万2000 円の価格帯は伸び悩んでいる印象で、同証想定と異なるとした。

  リンガーハット(8200):4.6%安の2266円。3ー5月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比21%減の5億9000万円だった。国内21、海外1の新規出店やちゃんぽんチェーン店「長崎ちゃんぽんリンガーハット」の既存店売上高の堅調などで売上高は3.8%増えたが、原材料価格の高騰や運賃の上昇、人手不足による人件費上昇が響いた。前期比19%増の33億7000万円で据え置いた19年2月通期計画に対する進捗(しんちょく)率は18%。

  S FOODS(2292):17%高の4625円。3-5月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比7.9%増の29億7400万円。もつ焼き商品「こてっちゃん」販促キャンペーンを継続的に進め、主力の製造・卸売事業が増収増益だった。

  日機装 (6376):5.8%高の1082円。みずほ証券は投資判断「買い」、目標株価1400円で調査を開始した。航空宇宙事業の主力製品「カスケード」は増産で事業が拡大していくと予想、医療部門の低迷が懸念材料だが、欧州事業の立て直しで持ち直すとみる。マクロ環境としては、原油価格の上昇が産業用ポンプの顧客である石油・ガス業界の回復につながるためポジティブと指摘。

  松竹(9601):3.6%安の1万4160円。13日午後発表した3-5月期営業利益は前年同期比63%減の9億500万円だった。3月公開の映画「曇天に笑う」などが振るわず映像関連事業が赤字に転落した。

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