米司法省が上訴、AT&TによるTW買収認めた地裁判断に不服

  • 買収手続きは6月14日に完了-巨大通信・メディア企業が誕生
  • 訴訟の結果は「垂直統合」の将来の規制に影響を及ぼす可能性

米司法省は、AT&Tによるタイム・ワーナー買収の実現に道を開いた米連邦地裁判事の判断を不服として上訴した。合併で誕生した巨大通信・メディア企業と米独禁当局の戦いが続くことになる。

  同省反トラスト局は12日、ワシントンの連邦裁判所に上訴を申し立てた。これを受け、AT&Tの株価は時間外取引で下落。ニューヨーク時間午後4時19分(日本時間13日午前5時19分)現在、0.9%安の31.95ドルを付けている。

  連邦地裁のリチャード・レオン判事は6月12日、買収差し止めを求めた司法省の訴えを退けた。AT&Tがタイム・ワーナー傘下のターナー・ブロードキャスティングを2019年までは別事業として運営すると約束したことを受け、同省は買収手続きの完了を阻止するための仮処分申請は行わないことに同意。買収手続きは6月14日に完了した。

米司法省のデルラヒム反トラスト局長

写真:Al Drago / Bloomberg

  サプライチェーン上の異なる部分で事業運営する企業同士の合併について裁判所が判断を下すのは数十年ぶりだったため注目された。反トラスト局を率いるデルラヒム局長が再び敗北すれば、いわゆる「垂直統合」に対する将来の規制を制限し得る前例をつくる可能性がある。

原題:Trump Antitrust Boss Restarts AT&T-Time Warner Fight With Appeal(抜粋)

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