米国株上昇、貿易戦争で中国の語調変化

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A trader works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Monday, July 2, 2018. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

12日の米株式相場は上昇。米国による新たな関税警告に対し、中国が直ちに報復計画の手段を具体的に示すことを控えたことから、市場の懸念が和らいだ。

  • 米国株は上昇、貿易戦争で中国の語調に変化
  • 米国債は変わらず-10年債利回り2.85%
  • NY原油はほぼ変わらず-北海ブレントは上昇
  • NY金は上昇、米消費者物価指数の伸びが予想下回る

  S&P500種株価指数は終値ベースで2月以来の高値。中国当局者らはトランプ米大統領が新たな関税を警告したことに対し、語調を和らげているようだ。この日はテクノロジー株が上げを主導。ナスダック総合指数は最高値に上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.9%高の2798.29。ダウ工業株30種平均は224.44ドル(0.9%)上げて24924.89ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りがほぼ変わらずの2.85%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は小幅安。一方でロンドンICEの北海ブレントは反発した。この日は世界の供給が不足するのか、十分なものになるのか判断に迷うような材料が示された。

  国際エネルギー機関(IEA)は月間リポートで、石油輸出国機構(OPEC)はベネズエラやイランなどからの供給減少をカバーするため、限界近くまで生産を増やす必要があるかもしれないと指摘。一方リビアは、政治的混乱の影響で操業が停止していた油田での生産を増やす方針を示した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は5セント(0.1%未満)下げて1バレル=70.33ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1.05ドル(1.4%)上昇し74.45ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。米消費者物価指数の伸びが予想を下回ったことで、インフレ加速により当局の利上げペースが速まるとの懸念が後退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.2%高の1オンス=1246.60ドル。

  ボーモント・キャピタル・マネジメントのマネジングパートナー、デーブ・ハビランド氏は「市場で現在起きているのは、関税が極めて強い不透明感をもたらしているということだ」と指摘。「日々、行きつ戻りつしており、市場はニュースに過剰反応、または感情的に反応しやすくなっている。不安や不確実な要素が影響し、毎日が綱引きの状態だ」と続けた。

(更新前の記事で第3段落のS&P500種の数字を訂正済みです)

原題:Stocks Rally Amid Lull in Trade War as Tech Leads: Markets Wrap(抜粋)
Oil Recovers From Plunge Amid Conflicting Global Supply Signals
SPDR Gold MiniShares Doubles Assets as Low Fee Lures Investors

(最終段にコメントを追加します。.)
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