ブロードコム株が急落、CAテクノロジーズ買収に市場関係者は当惑

半導体メーカーのブロードコムの株価が、12日の米株式市場で上場来最大の下げとなった。同社が米CAテクノロジーズを189億ドル(約2兆1250億円)で買収するとの発表に、戦略ないし財務上の根拠が見いだせないと当惑する声がアナリストから相次いだ。

  みずほ証券のアナリスト、ビジェイ・ラケシュ氏はリポートで、「ブロードコムのハードウエア集中路線からそれる可能性があり、ソフトウエア側の大型買収という予期せぬ動きに投資家が抵抗を示している」と指摘した。

  12日の米市場でブロードコム株は一時18.9%安まで売り込まれて197.46ドルと、1年6カ月ぶり安値を付けた。

  ここ約10年の相次ぐ買収で市場の高い評価を得たブロードコムだが、ホック・タン最高経営責任者(CEO)は最新の買収標的についての説明を余儀なくされそうだ。CAテクノロジーズの買収は全く異なるエレクトロニクス分野への参入を意味し、タンCEOが刷新に貢献した半導体業界との主な重複はない。

  2009年には20ドルに満たなかったブロードコムの株価は、17年には280ドルを突破した。タンCEOは積極的な企業間取引を通じてブロードコムを一大半導体企業に育て上げ、その戦略が市場で絶賛されてきた。ただCAテクノロジーズ買収発表後にはアナリストからいつもの称賛の声でなく、質問の数々が上がった。

  ループ・キャピタル・マーケッツのアナリスト、コディ・アクリー氏は、「二つの事業の間には明白な関連性がない」と指摘。「CAの効率性向上についてブロードコムは一体何を知っているのだろう。長期的に彼が間違うと踏むのは簡単なことではない」と語った。

原題:Broadcom Tanks After $18.9 Billion CA Purchase Puzzles Market(抜粋)

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