きょうの国内市況(7月12日):株式、債券、為替市場

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●日本株は反発、米PPI上昇後に意外な円安ー内需、輸出一角買われる

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  東京株式相場は反発。米国の生産者物価の上昇を材料に為替が半年ぶりのドル高・円安に振れ、企業業績の行方を楽観視する買いが入った。米ヘッジファンドによる株式購入が判明したソフトバンクグループなど情報・通信や医薬品など内需株中心に、自動車など輸出株の一角も高い。

  TOPIXの終値は前日比7.80ポイント(0.5%)高の1709.68、日経平均株価は255円75銭(1.2%)高の2万2187円96銭。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、「米国景気の好調や貿易問題の織り込みを踏まえても、足元の為替は予想外の円安水準で、今期業績への期待から日本株には先物の買い戻しが膨らんだ」と言う。2000億ドルに及ぶ米国の対中国関税リストの公表も、金額は以前からの報道範囲内で、「制裁発動が9月になる可能性があり、その場合は中間選挙の日程からもこれ以上の関税拡大は見込みづらい」との認識を示した。

  東証1部33業種は水産・農林、情報・通信、医薬品、精密機器、輸送用機器、電気・ガス、食料品、保険、陸運など20業種が上昇、下落は商品市況安を受けた鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属、海運、卸売など資源セクターほか、繊維や鉄鋼など13業種。売買代金上位では、米ヘッジファンドが10億ドル相当の株式を取得したソフトバンクグループ、モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価を上げたエーザイ、第1四半期事業利益が増益のユニー・ファミリーマートホールディングスが高い。一方、村田製作所やJXTGホールディングス、住友金属鉱山は安い。

  東証1部の売買高は11億9258万株、売買代金は2兆3081億円。値上がり銘柄数は1181、値下がりは820だった。

●超長期債が上昇、20年入札結果受け買い優勢ー円安・株高は重し

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  債券市場では超長期債相場が上昇。この日に実施された20年利付国債入札は、応札倍率が今年の最高水準と投資家需要の強さを示す結果となったことから、午後に入って超長期ゾーンを中心に買いが優勢となった。

  現物債市場では、新発30年物59回債利回りが日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.685%に低下。新発40年物の11回債利回りは1.5bp低い0.795%と、3営業日ぶりの水準に下げた。一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは0.5bp高い0.04%で推移した。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「日本銀行の買い入れオペ減額や緩和策の副作用対応を巡る懸念で、超長期債について弱気な見方が多かったが、20年債入札の強い結果を受けて買い戻しが入った。やはり、超長期債にはナチュラルな買い手がいるということだ」と指摘。一方で「足元ではドル・円相場の上昇が重しになっている」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比1銭高の150円93銭で取引を開始。外国為替市場でドル・円相場が1ドル=112円台前半と1月以来の水準までドル高・円安が進む中、日経平均株価が反発して取引を開始すると、上値が抑えられて150円90銭まで下げた。午後には20年入札結果を受けて150円94銭まで値を戻し、結局は横ばいの150円92銭で引けた。

  財務省が実施した20年利付国債入札は、最低落札価格が100円10銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値の100円00銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.54倍と、前回の4.23倍を上回り、昨年12月以来の高水準となった。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は3銭と、前回の8銭から縮小した。

●ドル・円続伸、米中貿易摩擦や米PPI上振れで半年ぶり高値更新

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  東京外国為替市場のドル・円相場は続伸し約半年ぶりの高値を更新した。前日の海外市場で米中貿易摩擦の激化や米生産者物価指数(PPI)上昇率が市場予想を上回ったことなどを背景にドル高となった流れを引き継ぎ、ドル買い・円売りが優勢となった。

  ドル・円相場は午後3時1分現在、前日比0.3%高の1ドル=112円29銭。朝方に付けた111円92銭から徐々に水準を切り上げ、午後に入って一時112円38銭と1月10日以来のドル高・円安水準を付けた。

  三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、「米中貿易摩擦の話も、中国側は深刻に受け止められて人民元安・株安になっている一方、米国への影響は限定的という見方で新興国通貨安・ドル高が強くなっている」と指摘。ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは昨日の米PPIが市場予想を上回ったことを挙げ、「米CPIが市場予想を上回ってくると、またドル高の流れになってドル・円も上昇してくることもあり得る」と予想した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1680ドル。ユーロ・円相場は0.3%高の1ユーロ=131円14銭。一時131円18銭と5月22日以来のユーロ高・円安水準を付けた。

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