債券トレーダーの20年米金融政策予想、緩和と引き締めがほぼ横一線

  • ユーロドル先物の19年12月限と20年12月限のスプレッドはマイナス
  • スプレッド縮小、利上げサイクル終了近いと投資家がみているサイン

債券トレーダーは米金融当局の引き締めサイクル停止を求めている。

  ユーロドル先物市場で2019年12月限から20年12月限を引いたスプレッド(価格差)が11日に初めてゼロを下回った。これは再来年以降は政策金利が全く引き上げられないと期近物のトレーダーらが予測していることを示唆するものだ。実際、この期間の彼らの予想は、米金融当局が引き締めるよりも緩める方に若干傾いている。

  投資家が米景気拡大の終了、ひいては当局の引き締めサイクルの終了時期予想を前倒しする中で、同スプレッドのマイナス転換はここ数カ月に形成されたトレンドの終着点だ。当局者の大半が20年に1回か2回の利上げを見込んでいることを示す最新の経済見通しとは対照的だろう。
          

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は、トレーダーと政策担当者の見通しの乖離(かいり)について、生産性の向上がさらなる成長につながるのかどうかという点で両者の対照的な見方の産物でもあると説明。「金融当局は向こう数年で生産性が徐々に向上し、中立金利が押し上げられると予想している」と述べる一方、 「市場は『それを確認するまでは信じない』というアプローチを取っているようだ」と語った。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、フェデラルファンド(FF)金利先物は20年に約2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の引き締めを示唆。ユーロドル先物は今年さらに約41bpの利上げを織り込んでおり、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)とオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)のスプレッドのフォワードに相当するFRA・OISスプレッドが安定した状態が続くなら、来年はさらに34bp引き上げられることを示唆している。
           
原題:Bond Traders Now Betting Rate Cut Just as Likely as Hike in 2020(抜粋)

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