香港の「マレー」、歴史あるビルがアジア随一のビジネスホテルに変貌

  • 中国のニッコロ・ホテルズが1月、香港金融街近くにオープン
  • マレーは利便性と快適さを兼ね備え、施設やサービスも充実

アジア随一のビジネスホテルが新たに香港にオープンしたのは、驚きではないのかもしれない。なぜなら、香港はマンダリンオリエンタルペニンシュラシャングリ・ラといった多くの超高級ホテルブランドが誕生した場所だからだ。

  ただ、このホテルのオーナーはそうした有名企業のいずれでもない。

  中国に本拠を置くニッコロ(尼依格羅)ホテルズ・グループは今年1月、香港金融街に程近いコットン・ツリー・ドライブに3軒目のホテル「ザ・マレー」をオープンした。ゴールドマン・サックスのオフィスから徒歩圏内で、香港公園や近隣の植物園に面しており、それだけでも利便性と快適さを兼ね備えたこのホテルの成功ぶりが伺える。
  
  今日のビジネスホテルの評価を決めるのは、立地や室内に設置された机だけではない。グローバル・ビジネス・トラベル・アソシエーションの調査によれば、企業の出張者がホテルに望むのは、テキストベースのコンシェルジュシステム(マレーにはない)や電子メールでホテルの請求書を自動送信するeフォリオ(マレーにある)などのアメニティーを備え、かつてないほどスマート化されていることだ。

  以下にマレーの魅力の一端をお見せしよう。

マレーは1960年代に建設された歴史的ビルを改装

出典:マレー、香港

  マレーはオープンから半年だが、ビル自体の歴史は古い。25階建てで現代的デザインの同ビルは1960年代には有名な政府関連オフィスビルだったが、現在はフォスター+パートナーズの設計でエレガントな客室を336室備えたホテルに生まれ変わった。ニッコロは、ビル建設当時の建築士で90歳のロン・フィリップ氏をプロジェクトの顧問に起用し、10億ドルをかけた改装後も外観はおおむね昔のままだ。

客室

出典:マレー、香港

  客室の広さは500平方フィート(約46.5平方メートル)以上。ベッドには非常に柔らかくて滑らかなリネンを使用し、枕は16タイプから選べる。天井高の一面窓の前に机が置かれ、至る所にコンセントが設置されているほか、無料の高速WiFiやスマートTVのサービスもある。

ガーデンラウンジ

出典:マレー、香港

  ホテルのロビーをオフィス代わりに使いたい出張者にとっても、マレーはお勧めだ。端末を電源につなぎ、腰を下ろすのに適した開放スペースが数カ所あり、ロビーのバーや屋上レストランは静かで、昼間もオープンしている。

ルーフトップバー

出典:マレー、香港

  香港の大方の高級ホテルと同様に、マレーは食の面にも力を入れている。ミシュランの星付き広東料理店、国福楼を含め、レストランは5軒あり、味にうるさい顧客の好みや自分の会社の予算に合わせて選べる。  

イベント・会議スペース

出典:マレー、香港

  会議室は7つで、全室に65インチの薄型テレビを完備し、香港公園を見渡せる広い窓付きだ。そのほか広さ4500平方フィートのイベントスペースや100人を収容できるガーデンテラスなども備える。

ロビーのバー

出典:マレー、香港

  屋内プールとスパは午後11時までオープン。ダンスや太極拳、フィットネスなどのクラスもある。ロビーにはコンシェルジュが控えている。宿泊料は402ドル(約4万5000円)から。

原題:The Murray in Hong Kong Make Case for Best New Business Hotel (1)(抜粋)

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