ドル・円続伸、米中貿易摩擦や米PPI上振れで半年ぶり高値更新

更新日時
  • 一時112円38銭と1月10日以来のドル高・円安水準
  • 米CPIが市場予想を上回ってくるとドル・円も上昇ーソニFH

東京外国為替市場のドル・円相場は続伸し約半年ぶりの高値を更新した。前日の海外市場で米中貿易摩擦の激化や米生産者物価指数(PPI)上昇率が市場予想を上回ったことなどを背景にドル高となった流れを引き継ぎ、ドル買い・円売りが優勢となった。

  ドル・円相場は12日午後3時1分現在、前日比0.3%高の1ドル=112円29銭。朝方に付けた111円92銭から徐々に水準を切り上げ、午後に入って一時112円38銭と1月10日以来のドル高・円安水準を付けた。

  三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、「米中貿易摩擦の話も、中国側は深刻に受け止められて人民元安・株安になっている一方、米国への影響は限定的という見方で新興国通貨安・ドル高が強くなっている」と指摘。ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは昨日の米PPIが市場予想を上回ったことを挙げ、「米CPIが市場予想を上回ってくると、またドル高の流れになってドル・円も上昇してくることもあり得る」と予想した。

  ブルームバーグの調査によると、12日に発表される6月の米CPIは前月比0.2%上昇、前年比2.9%上昇が見込まれている。5月はそれぞれ0.2%上昇、2.8%上昇だった。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、ドル・円について「もう少し上値を伸ばす可能性はあり、次は200週移動平均線のある113円26銭あたりが意識される」と分析した。

  11日の米国市場でドルは主要10通貨全てに対し上昇。米中貿易摩擦の悪化に加え、6月の米PPIが前年比3.4%上昇と市場予想(3.1%上昇)を上回り、2011年11月以降で最大の伸びとなったことが買い材料となった。

米中貿易摩擦に関する記事はこちらをご覧ください。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1680ドル。ユーロ・円相場は0.3%高の1ユーロ=131円14銭。一時131円18銭と5月22日以来のユーロ高・円安水準を付けた。

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