【個別銘柄】ソフバンクとエーザイ大幅高、ホギメディ急落、資源安い

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  • タイガーGがソフバンク株10億ドル取得、ホギメディは減収減益
  • モルガンMUFGはエーザイの目標株価を大幅引き上げ

12日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ソフトバンクグループ(9984):前日比6.4%高の9376円。事情に詳しい関係者によると、チェース・コールマン氏率いるヘッジファンドのタイガー・グローバル・マネジメントはソフバンク株式約10億ドル(約1116億円)相当を取得した。タイガーは株価が純資産価値を大きく下回っており、アリババ・グループ・ホールディングといった資産の価値上昇を反映していないとみているという。

  エーザイ(4523):8%高の1万760円。モルガン・スタンレーMUFG証券は目標株価を9300円から1万5400円に上げた。投資判断「オーバーウエート」を継続。アルツハイマー薬「BAN2401」の予想を増額したほか、残り2つのアルツハイマー新薬の評価も引き上げ、3つの新薬への期待は今後さらに上昇すると予想した。

  ホギメディカル(3593):700円(15%)安の4010円ストップ安。4ー6月(第1四半期)の営業利益は前年同期比18%減の12億4800万円。キット製品の伸びが鈍化し、見本費など販売・一般管理費の増加も響いた。据え置いた2019年3月通期計画の59億2000万円(前期比12%増)に対する進捗(しんちょく)率は21%。ジェフリーズは、売上高、営業利益とも上期の会社計画に対する進捗率が低く、キットの売り上げがまだ弱いと指摘。競合の攻撃的な価格設定で市場環境はタフだとみている。

  ヤクルト本社(2267):2.5%高の7320円。SMBC日興証券は11日のリポートで、中国事業の拠点訪問で「ヤクルト」は消費変化の波にうまく乗れる商品と再認識し、短期の売り上げモメンタムは強いとの見方を示した。Eコマース台頭への対応状況、客数減で苦戦を強いられるハイパーマーケットでの販売鈍化の有無など懸念は払拭(ふっしょく)できたとし、投資判断「1(アウトパフォーム)」と目標株価1万2000円を継続。

  原油や非鉄金属など資源株:国際石油開発帝石(1605)が2.9%安の1149円、三井金属(5706)が1.7%安の4155円など。米国が中国製品2000億ドル相当を対象とする新たな関税リストを発表、両国の貿易摩擦がエスカレートし、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念から11日のニューヨーク原油先物は5%安の1バレル=70.38ドルと急落した。ロンドン金属取引所(LME)の銅先物も3%下落、収益下押し要因になると警戒された。

  サカタのタネ(1377):8.6%高の4445円。18年5月期の営業利益は前の期比1.9%減の75億5300万円だったが、従来計画の74億円を上回った。今期は3.4%減の73億円を計画。ゴールドマン・サックス証券は、前期は期末の為替レートが会社想定の1ドル=110円に対し106円となっても会社計画を超えたことを評価した。粗利率の改善や経費削減が主因とみている。今期も恒例の減益ガイダンスで、全地域で引き続き増収を見込む半面、本社業務の改善などコストを保守的に積み増していることが背景で、上振れ余地を残すと分析した。

  ベルシステム24ホールディングス(6183):9.9%高の1962円。3ー5月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比24%増の27億8700万円。伊藤忠商事との協業強化などで売り上げが増加、サービス価格の適正化などで収益性も改善した。19年2月通期計画103億円に対する進捗率は27%。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、第1四半期は同証予想や市場予想の26億円を上回り、四半期ベースで再上場後の最高益になったと指摘。粗利率が1.7ポイント改善するなど自助努力要素が大きく、継続的な改善の可能性もあるとみる。

  スター精密(7718):14%高の1992円。3ー5月期(第1四半期)の営業利益は40億円、主力の工作機械事業でCNC自動旋盤が伸び、特機事業も小型プリンターが欧米で堅調だった。10カ月決算となる18年12月期の営業利益計画を69億円から80億円に上方修正。また、発行済み株式総数の1.63%に当たる60万株、金額で10億円を上限に自社株買いを実施し、9月に消却する。みずほ証券は、第1四半期営業利益は会社計画、同証予想の28億円を大きく上回り、工作機械を中心に想定比で強いスタートで、自社株買いと共にポジティブとした。

  エクセディ(7278):3.3%高の3450円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を3700円から4100円に上げた。アイシン精機向けを中心にトルクコンバーターなどのAT部品が飛躍的に増加すると予想。アイシン製ATは日本や中国などでの増産に伴い、構成部品の外注が増える見通し。搭載率上昇が見込まれるATに関連した部品の拡販は確度の高い業績ドライバーで、自動車部品セクター内で高水準の収益成長が可能とみる。

  ライフコーポレーション (8194):4.7%安の2426円。3-5月期営業利益は前年同期比11%減の26億8000万円だった。食品の販売が堅調で営業収益は1.8%増えたものの、人件費や運賃・光熱費といった費用がかさんだ。

  出光興産(5019):2.2%高の4780円。大和証券は投資判断を「3(中立)」から「1(買い)」、目標株価を4070円から5420円に上げた。昭和シェル石油との統合は国内の石油精製マージンの中長期的な安定化につながりポジティブと指摘。統合新会社は総還元性向50%以上とする方針を示しており、株主還元の大幅な改善が期待されるとした。新目標株価は統合新会社の19年度試算配当217円に配当利回り4%を適用。

  明光ネットワークジャパン(4668):15%安の1074円。18年8月期の営業利益計画を20億1100万円から前期比51%減の12億8000万円に下方修正。個別指導の明光義塾事業で春の入会生徒数が低調、競争激化で医系大学専門など予備校事業でも入学生徒数が計画を下回った。ブランディング刷新・マーケティング強化の販売促進費の増加も響く。

  GameWith(6552):5.9%安の1372円。19年5月期の営業利益計画は前期比23%減の9億500万円。動画、タイアップ広告の伸長で18%増収を見込むものの、海外展開や新規事業、組織・人材投資によるコスト負担が響く。前期は69%増収、営業利益は78%増だった。同社はスマートフォンゲームの攻略情報サイトを運営。

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