Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

人民元、2015年切り下げ後で最大の下落-トランプ氏の関税攻勢に沈む

  • 11日のオフショア人民元、終値ベースで15年8月以来の大幅安
  • 元の1カ月物IVの上昇目立つ-投資家の不安心理映す

トランプ米政権による追加関税の攻勢を受け、中国人民元は11日、3年前の事実上の切り下げ後で最も大きな下げとなった。

  トランプ政権が10日に中国からの輸入品2000億ドル(約22兆4000億円)相当に10%の追加関税を賦課する新たな対象リストを公表。オフショア人民元は11日、ドルに対し終値ベースで2015年8月以来の大幅安を記録した。

  これに対し、中国政府は「全く受け入れられない」として米国の動きに報復せざるを得ないと表明。iシェアーズ中国大型株ETF(上場投資信託)は続落し、2日間の下げは2.5%に達した。

  JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバルストラテジスト、デービッド・レボビッツ氏(ニューヨーク在勤)は、中国はもう少し元安を容認することはできるが、過度な元の下落は逆効果であり、その場合はある時点で介入することになるだろうと指摘した。

  中国当局のレバレッジ圧縮に向けた取り組みによる影響や国内の景気減速を示す兆しで既に揺れていた市場にとっては、米国との貿易摩擦が懸念をさらに強める格好になっている。

  本土で取引される人民元の1カ月物インプライド・ボラティリティー(IV、予想変動率)はこの1カ月で世界でも上昇が目立っており、米中間の貿易摩擦激化で中国の投資家の不安心理が浮き彫りになっている。既に弱気相場入りしている中国株は11日に下げ、今年1月の高値から22%下落している。

原題:Trump’s Trade War Sinks China’s Yuan Most Since 2015 Devaluation(抜粋)

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