米上院:関税で議会の役割支持する動議可決-トランプ大統領をけん制

  • 拘束力のない動議は大統領との対立に慎重な共和党議員の姿勢を映す
  • トランプ大統領、中国製品2000億ドルに10%の関税表明

米上院は11日、トランプ大統領が輸入鉄鋼・アルミニウムに課したのと同様の国家安全保障に基づく関税を要求する上で議会の役割を支持する象徴的な動議を賛成88票、反対11票で可決した。トランプ政権は前日、中国による米国の知的財産権侵害問題を巡る紛争の一環として中国製品2000億ドル(約22兆4000億円)に10%の関税を課すと表明した。

  拘束力のない今回の動議は引退を表明しているコーカー上院議員(共和、テネシー州)が提出した。同議員はトランプ大統領の通商政策に批判的で、大統領が検討中の自動車への輸入関税で地元の州が悪影響を受けることを特に懸念している。同議員は上院で「これは国家安全保障上の理由で賦課されているものではない。大統領権限の乱用だ」と指摘した。

  共和党有権者に人気のある大統領と対立することに慎重な同党議員らにとって今回の投票は、トランプ大統領の関税に不満を示すものだが、11月の中間選挙を前に大統領から批判されたくない姿勢もにじむ。上院は最終的には拘束力ある立法行為に向けて弾みをつける手段として今回のような投票を行うケースが多い。コーカー議員は今回の結果について、関税を巡る議会の役割拡大への「強力な支持」を示したと指摘し、拘束力のある投票を目指す考えを示した。

原題:Senate Sends Trump Message to Slow Down on Tariff Escalation(抜粋)

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