Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株下落、貿易戦争の懸念再燃-原油も安い

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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

11日の米株式相場は下落。貿易戦争や地政学リスクを巡る懸念が再燃した。原油も大きく値下がり。一方でドルは上昇した。

  • 米国株は下落、貿易戦争の懸念が再燃
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.84%
  • NY原油は急落、貿易戦争が経済成長に悪影響との懸念広がる
  • NY金は続落、ドル上昇が手掛かり

  S&P500種株価指数は2週間で最大の下げ。エネルギーや素材が最も大きく下げた。トランプ政権の貿易政策が影響し、商品の需要が後退するとの懸念が再び広がった。ダウ工業株30種平均の構成銘柄ではではキャタピラーやシェブロンが安い。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%安の2774.02。ダウ工業株30種平均は219.21ドル(0.9%)下げて24700.45ドル。米国債市場では、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.84%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は急落。米中の貿易戦争がエスカレートし経済成長に悪影響を及ぼすとの懸念が広がった。この日は米原油在庫の大幅減が示されたものの、貿易戦争を巡る不安が広がる中で、影が薄れた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限3.73ドル(5%)安の1バレル=70.38ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は5.46ドル下げて73.40ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ドル上昇を手掛かりに売られた。トランプ政権が中国からの輸入品に対する新たな関税リストを発表したことで、米中の貿易戦争がエスカレートするとの見方が広がっている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.9%安の1オンス=1244.40ドル。

  ジャナス・ヘンダーソンの株式共同責任者ジョージ・マリス氏は「過去3日間は静かな環境で市場も全般的に順調だった。いま市場は重大な状況に直面している」と続けた。

  ここ数日は貿易戦争に関する新たな懸念が出てこない中で、市場は企業決算や経済成長に注目していた。今後は企業決算と、貿易戦争を巡る不安の高まりとの綱引き状態が続くことになりそうだ。

原題:Stocks Decline as Oil Tumbles, Dollar Rallies: Markets Wrap(抜粋)
Crude Crumbles Under Trade War That Imperils Economic Growth
PRECIOUS: Metals Hurt by Dollar as U.S.-China Spat Escalates

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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