6月の相場下落を予想した人民元弱気派が強気転換-ドルはピーク

  • 元は年末までに4%余り上昇、1ドル=6.35元へ-インベステック
  • PNCファイナンシャルやハンデルスバンケンも元上昇を見込む

中国人民元相場の最近の下降トレンドを予想していた金融機関によれば、元はドルの軟化によってこの状況から脱しようとしている。
  
  米インベステック・バンクと米PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ、スウェーデンのスベンスカ・ハンデルスバンケンはいずれも、元相場が7-12月(下期)に強含むとみている。他の大手金融機関が元相場の予想を相次ぎ引き下げたのとは対照的だ。元相場が上昇する理由としては、ドルの下落や想定される米中貿易摩擦の緩和、通貨防衛に前向きな中国当局の姿勢を挙げている。

  追加関税など経済成長を脅かす動きに対抗して、中国当局が金融スタンスを緩和したことが響いて元相場は6月中旬以後に4%近く下げ、アジア通貨で最悪のパフォーマンスとなっている。この軟調な動きを受けてバンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチやINGグループなど世界的な投資銀行は、貿易摩擦が深刻化する可能性を踏まえて元の年末予想を引き下げた。
 
  インベステックのエコノミスト、ライアン・ジャジャサプトラ氏は「われわれはドルがピーク、あるいはそこにかなり近いとみている」と述べた上で、「通商面で幾らか安定を取り戻し、元の向こう半年から1年半の上昇度合いも恐らく落ち着くだろう」と語った。同氏は年末までに元は対ドルで4%余り上昇し、1ドル=6.35元を見込んでいる。
              

 

原題:Yuan Bears Turn Bulls on Expectations Greenback Has Peaked (2)(抜粋)

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