Photographer: Nicky Loh

eスポーツでミレニアル世代狙う-創業139年のシングテル

  • 年内にeスポーツのリーグ戦を始める計画を10日発表
  • 元モルガン・スタンレーのラング氏が事業参入を発案
Photographer: Nicky Loh

シンガポール・テレコム(シングテル)が誕生したのは、電報がまだ目新しかった時代だ。創業139年の同社は「クール」さを求めるミレニアル世代を呼び込むため「eスポーツ」事業に乗り出す。

  シングテルは10日、年内にeスポーツのリーグ戦を始める計画を発表。いずれは同社独自のチームのスポンサーになる予定だ。対戦型競技ゲームであるeスポーツはすでに米国や中国などの市場で大きなビジネスになっているが、まだ成長段階だ。

アーサー・ラング氏

フォトグラファー:Nicky Loh / Bloomberg

  ゴールドマン・サックス・グループは、世界のeスポーツ売上高が2022年までに年30億ドル(約3300億円)に達すると予想。米プロフットボールリーグNFLと視聴者数を競うようになるという。

  eスポーツ市場参入はアーサー・ラング氏の発案だ。モルガン・スタンレーのバンカーだった同氏はシングテルの国際事業を引き継ぎ、競争が激化している現行事業からの多角化を見据える。シンガポール当局は16年、TPGテレコムに4番目の通信免許を付与。米ネットフリックスなどのストリーミングサービス企業は、シングテルのテレビチャンネルから視聴者を奪っている。

  ラング氏(46)自身はビデオゲームをしないが、シングテル本社での先週のインタビューでは、新事業について「顧客を参加させる取り組み」だと説明。eスポーツは主流になりつつあり、域内の契約者6億人の多くを占めるミレニアル世代を引き付けるだろうと語った。

  シングテル初の地域eスポーツ選手権はシンガポールのサンテックコンベンションセンターで10月上旬に開催、同社のテレビチャンネルやパートナー企業のプラットフォームで中継される。3日間のトーナメント向けにチケット3000枚も販売する。

  賞金総額は30万ドル。バルブ社の「ドータ2」やアクティビジョン・ブリザードの「ハースストーン」、テンセント・ホールディングス(騰訊)「王者栄耀」の国際版「アリーナオブバヴァラ-」などのゲームで競い合うという。

 

出所:シングテル

原題:Singapore’s 139-Year-Old Telecom Has Plans for Millennials (1)(抜粋)

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