カリフォルニア州新法で薬価抑制の動き-数社が値上げ中止または縮小

  • 法施行後にロシュやギリアド、ノバルティスが計画を変更
  • 新法は製薬会社に対して薬価の抑制で圧力をかける狙い
Bottles of pills arranged in shelf at a drugstore Photographer: IPGGutenbergUKLtd/iStockphoto
Photographer: IPGGutenbergUKLtd/iStockphoto

世界有数の製薬会社の一部が、米国で予定していた医薬品価格引き上げを中止または値上げ幅を縮小する。医薬品価格設定の透明性を高めるカリフォルニア州の新法や薬価を巡る継続的な政治的圧力が背景にある。

  今年に入って施行された同法は、大幅な値上げを保険会社や政府、医薬品購入元に事前通告することを医薬品会社に義務付ける内容で、薬価を抑制するよう公然と圧力をかける狙いがある。この3週間にスイスのノバルティスロシュ・ホールディング、米ギリアド・サイエンシズ、デンマークのノボ・ノルディスクは少なくとも10種類の医薬品について先に発表していた値上げを撤回または縮小することをカリフォルニア州の医療保険組織に通告した。

  対象となったのはノバルティスの乾癬(かんせん)治療薬「コセンティクス」など大型商品から同社の心不全治療薬「エントレスト」、ギリアドの肺高血圧症治療薬「レタイリス」、狭心症治療薬「ラネクサ」といった売上高がより小さい商品までさまざま。値上げ計画の変更は医療保険当局者が匿名を条件に明らかにした。各社はこれら価格決定の大半について確認した。

  ノバルティスは値上げの可能性を一部の医療保険組織に伝えていたが、その後実施を取りやめたと説明した。ロシュは計画していた抗凝固薬「Cathflo Activase」の4%値上げを撤回したことを確認。ノボ・ノルディスクは発表済みの値上げの幅を縮小するとカリフォルニア州の医薬品購入元に伝えたと、広報担当者ケン・インチャウスティ氏は説明した。ただ具体的な薬品名や価格変更の詳細は明らかにしなかった。ギリアドには何回か取材を試みたが、回答はない。

原題:Drugmakers Cancel Price Hikes as California Law Takes Effect(抜粋)

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