Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

米国株が4日続伸、市場は決算シーズンに注目

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10日の米株式相場は上昇。米国債は下落した。貿易戦争に関する新たな懸念が出てこない中、市場では決算シーズンに注目が集まっている。

  • 米国株は4日続伸、市場は決算シーズンに注目
  • 米国債は下落-10年債利回り2.87%
  • NY原油は上昇、生産混乱や米在庫減少見通しで
  • NY金は下落、ドルが堅調に推移

  S&P500種株価指数は4営業日続伸と、6月初め以降で最長の連続高。個別株ではペプシコが高い。決算で利益が市場予想を上回ったことが好感された。一方で、JPモルガン・チェースとシティグループの決算発表を13日に控えて銀行株は下落した。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2793.84。ダウ工業株30種平均は143.07ドル(0.6%)上昇し24919.66ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時45分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.87%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は3営業日続伸し、1週間ぶり高値となった。米原油在庫の減少が世界の供給混乱を悪化させるとの懸念が広がった。カナダや北アフリカ、ペルシャ湾で生産や輸出に支障が生じているほか、ノルウェーの油田でのストライキも生産に影響。またブルームバーグの調査によれば、米国の原油在庫は先週400万バレル近く減少したもようだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は26セント(0.4%)高の1バレル=74.11ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は79セント上げて78.86ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。ドルが堅調に推移したことから、金の需要が後退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安の1オンス=1255.40ドル。市場ではトルコを巡る不透明感や、ドイツ景況感指数の低下、英国の政局混迷などが注目された。

  マーケット・リアリストの最高経営責任者(CEO)兼市場ストラテジストのJP・グラビット氏は、「ここ数日間に耳にしたのは、『輸入関税は6日に発効したが、この世の終わりではなかった』という話だ」と指摘。「株式相場は方向性に欠け、投資家はとにかく数字を求めている。不透明なことが多いことから、現在市場には具体的な数字が必要だ」と続けた。

  米中による6日の輸入関税発効以降、市場を大きく動揺させるような貿易戦争関連のニュースは減っている。そうした中で投資家は企業決算に目を向けており、力強い内容になるとの期待感が広がっている。

原題:S&P 500 Gains for Fourth Day as Treasuries Decline: Markets Wrap(抜粋)
Oil Rises as Shrinking U.S. Stockpiles Add to Global Tightness
PRECIOUS: Gold Falls Most in a Week as Dollar Gains Second Day

(市場関係者のコメントなど追加し、更新します.)
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