きょうの国内市況(7月10日):株式、債券、為替市場

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●日本株3日続伸、円安好感とバリュー株見直しー輸出や素材、石油高い

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  東京株式相場は3日続伸。為替の円安推移に加え、通商摩擦に対する過度な警戒が和らぐ中、海外株高の流れからリスク選好の買いが先行した。バリュー株見直しの動きもあり、電機や機械など輸出株、非鉄金属など素材株、経営統合で正式合意した出光興産と昭和シェル石油など石油株が高い。

  TOPIXの終値は前日比4.34ポイント(0.3%)高の1716.13、日経平均株価は144円71銭(0.7%)高の2万2196円89銭。

  セゾン投信の瀬下哲雄運用部長は、「トランプ米大統領から貿易問題に関し追加的なツイートが出てこないことで安心感が強まり、先週大きく売り込まれた日本株の反発につながったと」と指摘。直近の株安で160億ドルの対中国追加関税第2弾の発動までは織り込み、「短期的にはグローバルで株高などリスク選好が続きそう」との見方を示した。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、非鉄金属、電機、海運、機械、ゴム製品、保険、証券・商品先物取引、精密機器など21業種が上昇。下落は電気・ガス、陸運、食料品、不動産、医薬品、小売など12業種。売買代金上位では、ソフトバンクグループと連携し2200億円の自社株買いを行うヤフーが急騰。経営統合で合意した出光興産と昭和シェル石油も大幅高となった。一方、メリルリンチ日本証券が投資判断を弱気に下げたカプコンは急落した。

  東証1部の売買高は15億2212万株、売買代金は2兆6087億円、代金は前日から28%増え、6月22日以来の高水準。値上がり銘柄数は932、値下がりは1094。

●債券は下落、リスク回避後退で売り圧力-20年入札控えて超長期債安い

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  債券相場は下落。米通商政策を巡る先行き不透明感を背景にしたリスク回避の動きが一服したことや、明後日に20年利付国債の入札を控えて売り圧力が掛かった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.035%で寄り付き、その後も同水準で推移した。超長期債も売られ、新発20年債利回りは1bp高い0.48%に上昇した。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「海外金利を気にしながらの展開。ドル・円相場も上昇してきており、金利が低下する環境ではない」と指摘。また、「20年債入札ではなるべく0.5%近くで買いたいという感があり、調整の動きが出やすい。入札までは超長期債が売られる展開が見込まれる」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比4銭安の150円93銭で取引を開始。日経平均株価が続伸して取引を開始すると売り圧力が強まり、一時150円90銭まで下げた。結局は150円93銭で引けた。

  財務省が実施した5年利付国債入札は、最低落札価格が101円02銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値と一致。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.87倍と、前回の3.88倍を上回った。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回の2銭から縮小した。平均落札利回りマイナス0.107%、最高落札利回りマイナス0.105%。

●円が全面安、株高でリスク選好-ドル・円は5月以来の111円台前半

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  東京外国為替市場では円が全面安。世界的な株高を背景にリスク選好の円売りが優勢となった。ドル・円相場は5月以来となる1ドル=111円台前半を回復した。

  午後3時39分現在のドル・円は前日比0.2%高の111円08銭。前日は米国株高や米金利上昇を背景に110円90銭までドル買い・円売りが進行した。この日も日本株の上昇や米金利の上昇を背景に値をじりじりと切り上げ、午後には111円20銭と5月21日以来のドル高・円安水準を付けた。

  ステート・ストリートの若林徳広在日代表兼東京支店長は、「クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)の動きにドル・円がつられて上昇している感じ」だとし、「株高を受けて全体的なリスクオンもある」と説明。実際、米中貿易問題については「ややマーケットも飽きている部分がある」と言い、「本来なら貿易のかなりの影響を受ける」オーストラリアドルの対円での上昇などをみると「円キャリーの話も出やすい」と話した。

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