幼少時に米に不法入国した「ドリーマー」、GMやホンダなどで活躍

Photographer: Zach Gibson/Bloomberg
Photographer: Zach Gibson/Bloomberg

米オバマ政権は2012年、幼少期に親に連れられ米国に入国した不法移民の若者「ドリーマー」の在留を認める措置(DACA)を導入し、こうした若者に更新可能な2年間の労働許可を与えた。

  トランプ米大統領はDACAを撤廃する大統領令に署名したが、連邦地裁判事は1月、現在のドリーマーのためにDACAを存続すべきだとの判断を示した。

DACA Recipients Are Employed Across a Broad Range of Sectors

Sources: Migration Policy Institute analysis of U.S. Census Bureau data from the pooled 2010-2014 American Community Surveys, legal status assignments by James Bachmeier at Temple University and Jennifer Van Hook at Pennsylvania State University, Population Research Institute

  米国でこうした若者は69万人近くに上る。就労者の大半は食品調理や建設、ビルの保守管理など、移民労働者が長く勤務してきた業種で働いているが、企業で出世している人も少数いる。リベラル派の調査団体「センター・フォー・アメリカン・プログレス」の17年8月調査によると、フォーチュン500企業の上位25社のうち少なくとも72%がドリーマーを採用している。

アービング・カルデロンさん(26)
ゼネラル・モーターズ(GM)のITアナリスト

アービング・カルデロンさん

                    

  カルデロンさんは11歳の時、自分が不法移民であることを知った。米国の市民権を持っていたいとこらがメキシコの祖父母を訪問することを計画していたが、両親は彼にそれが不可能だと伝えなければならなかった。彼が生後7カ月の時に不法に国境を越えてカリフォルニアに渡ったと打ち明けた。

Most DACA Recipients Arrived at a Young Age

Number of active DACA recipients, by age upon arriving in the U.S.

Source: U.S. Citizenship and Immigration Services

  その後、DACAの資格を得た年に、ソフトウエア会社ナショナルインスツルメンツでインターンとして働くチャンスを獲得。現在はテキサス州オースティンのGMでフルタイムで勤務。DACAがなければ実現できなかっただろう。

ナタリ・ベルトランさん(25)
ホンダの機械エンジニア

ナタリ・ベルトランさん

                         

  ベルトランさんは幼少時代に、失業した両親と共にペルーから観光ビザで米国に入国し、そのまま滞在し続けた。ニューヨーク市立大学に入学した時、友人や教師らは彼女が不法移民だということを知らなかったため当惑した。そんな彼女を救済したのがDACAだった。現在はオハイオ州コロンバスでホンダ「アキュラ」の部品を設計している。

アレックス・メドラノさん(22)
ウェルズ・ファーゴのパーソナルバンカー

アレックス・メドラノさん

                  

  メキシコから家族と共に米国に渡った時、メドラノさんは10歳だった。その6年後、DACAの資格申請が承認され、合法的に働くことが可能になった。最初の勤務先はダラスのベストバイ。そこで口座開設に行ったウェルズ・ファーゴでたまたま支店長に気に入られ、すぐにパートタイムの窓口係として働くことになった。テキサス大学アーリントン校でビジネスの講義を取りながら、ウェルズ・ファーゴで昇進し続けている。

原題:White-Collar Dreamers Climb the Ranks at Wells Fargo, GM, Honda(抜粋)

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