メイ英首相、EU離脱プラン推進へ-造反に対抗し最大野党頼る可能性

  • 首相は退陣を画策する動きを差し当たり乗り切ることができそうだ
  • 信任投票の確率は75%、首相が勝利する確率は60%あるとラーマン氏

メイ英首相は、欧州連合(EU)離脱戦略を巡り退陣を画策する動きを差し当たり乗り切ることができそうだ。首相は与党保守党からの造反を無効にし、自らのプランを議会で通すために最大野党からの支持に頼ろうとしている。

  閣僚2人が一両日で相次ぎ辞任するという過去数十年で例のない事態にもかかわらず、メイ首相率いる保守党議員の大部分は9日夜の段階で、EUと貿易・規制面で緊密な関係を維持する案を少なくとも表向きは受け入れたようだ。

メイ英首相

写真家:ジョン・フィリップス/ゲッティイメージズ

  EUからきっぱりと離脱することを望む一部の議員らが非公式に話したところでは、彼らは5月に信任投票を求める書簡を提出したが、必要な同意が得られなかった。ただ、彼らが最終的に信任投票実施にこぎ着けたとしても、首相は十分な支持を取り付けることができそうだ。

  ユーラシア・グループのマネジングディレクター、ムシュタバ・ラーマン氏は「メイ首相は生き残りを懸けて戦っている」と述べ、信任投票の確率を75%、首相が勝利する確率を60%と予想。保守党の規則では「信任投票は1年間は再び行うことができない。メイ首相が信任投票を乗り切れば、首相はEU離脱交渉をまとめる余地が出てくる」と分析した。

  閣僚2人の辞任が直ちにメイ首相の信任投票につながるとの懸念が後退したことでポンドは下げ渋り、シンガポール時間10日午前8時5分(日本時間同9時5分)現在はほぼ変わらずの1ポンド=1.3254ドル。ジョンソン外相の辞任を受けて9日には一時0.7%下落していた。

原題:May Plows On Toward Brexit After Resignations Compound Turmoil(抜粋)

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