中国債券に海外勢の資金流入続く-人民元安懸念でも

  • 人民元は6月に対ドルで94年以来の大幅下落
  • 海外投資家は中国の国内債に約2年ぶりの大きさで資金投じる

中国人民元相場は2015年の事実上の切り下げ以降で最もきつい下げとなっているが、国際的な債券ファンドに動じる様子はない。中国当局にとっては多様化を目指す海外からの資金フローが相場安定化の有用な要因になることを示唆している。

  シュローダー・インベストメント・マネジメントの債券ディレクター、マヌ・ジョージ氏(シンガポール在勤)は、「人民元の下落は懸念材料だが、深刻な下落トレンドにならなければ中国の現地通貨建て債への投資においては最大の留意事項にならない」と説明。他の市場参加者も同様の見方を示している。

  6月の人民元は月次ベースでドルに対し1994年以来の大きな下げとなったが、海外投資家は中国国内債に約2年ぶりの大きな規模で資金を投じた。この対照的な動きは12兆ドル(約1332兆円)規模を誇る世界3位の中国債券市場へのエクスポージャーを求める外国需要の強さを証明している。中国は国外に資金を持ち出す国内圧力とのバランスを取るためもあって、着実に対外開放を進めている。

  海外投資家は今年に入り、中国国債市場で国内銀に代わって主なマージナルプレーヤーとなっており、こうした持続的な資本流入は中国の借り入れコストにとっても重要だ。外国勢による債券買いで中国の10年物国債利回りはアジア、より広範には新興国市場で最も大きく下げている。

原題:Foreign Funds Keep Pouring Into China Despite the Yuan’s Jitters(抜粋)

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