Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

貿易リスクに最もさらされている米企業、今決算シーズンの大本命に

  • テクノロジーやエネルギー、素材のEPS伸び率が最も高い-予想
  • S&P500種銘柄のEPSへの影響は限られている-ゴールドマン
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

貿易摩擦が激しさを増す中で、米企業が4-6月(第2四半期)決算発表シーズンを迎える。

  トランプ米大統領が挑んだ貿易戦争に最も関係の深い企業が最も好調な業績を報告する見通しで、通商問題が決算シーズンを台無しにすることはなさそうだ。海外売上高比率の最も高いテクノロジーや素材、エネルギー銘柄で最も良好な利益が見込まれている。

  貿易摩擦が投資利益を抑制する可能性がある一方、利益予想にはほとんど影響していない。堂々巡りしながらもアナリストは予想を引き上げ、第2四半期は20%増益を見込む。これは2011年以降で今年1-3月(第1四半期)に続き2番目に高い増益率だ。
  
  ニューブリッジ・セキュリティーズのチーフマーケットストラテジスト、ドン・セルキン氏は「貿易を巡る懸念は無視されるべきではないが、貿易戦争の影響がすぐに出てくることは恐らくないだろう」と指摘。「アナリストらは『次の1、2四半期で状況は変わる可能性はある。ただ、ちょうど終了した四半期では、貿易へのエクスポージャーが高い企業やセクターが恐らく非常に好調だった』として予想を引き上げているようだ」と説明した。
             

Trade War? No Problem!

Sectors most exposed to trade are likely to show fastest EPS growth

Source: Bloomberg

   
  半導体製造で中国の工場に依存する企業が多いテクノロジーの指数が6月に最高値を更新して以後、横ばいで推移している。ただ、ブルームバーグが集計したデータでは、同セクターは第2四半期に31%増益が見込まれている。エネルギー企業は同四半期の利益が132%増え、素材関連企業は33%増益となる公算が大きい。セルキン氏によれば、セクター固有の刺激材料が貿易を巡る懸念を上回っている。

  ゴールドマン・サックスの米国株ストラテジスト、デビッド・コスティン氏は「関税は市場のセンチメントにリスクをもたらすものの、中国向け輸出が米国内総生産(GDP)のわずか1%であることを考えると、S&P500種株価指数構成銘柄の合計1株利益(EPS)への潜在的な影響は限られている」と分析した。
            

ブルームバーグ・インテリジェンスのピーター・チャン氏が第2四半期決算シーズンをプレビュー

出所:ブルームバーグ)

            
  ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、チャド・モーガンランダー氏は「関税の影響をより深く理解するのに向こう数カ月、恐らく年末までかかるだろう。そして投資家は来年以降の収益予想の見直しに必要なデータを手にする」と述べた上で、「全般的に企業業績は好調な売り上げが続くだろうが、貿易を巡る懸念は無視されるべきではない」と語った。
            

原題:Big Winners This Earnings Season Are Those Most at Risk in Trade(抜粋)

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