Photographer: Qilai Shen/

中国株に割安感も-2桁増益のアナリスト予想は揺るがず

  • CSI300銘柄の増益率は18年に平均16%とアナリスト見込む
  • 堅調なファンダメンタルズは幾分の支援材料に-ゴールドマン

中国株は現在あまりにも割安となり、上海証券取引所が上場銘柄のバリュエーションが魅力的になりつつあると指摘せざるを得ないほどだ。

  中国株の急落で時価総額が今年1月のピークから2兆ドル(約222兆円)余り減りバリュエーションが2年ぶりの低水準に沈んだにもかかわらず、中国企業業績への楽観的な見方は続いている。ブルームバーグの集計データによれば、国内販売が中心で人民元安による影響が比較的小さいCSI300指数の構成銘柄は2018年に平均16%の増益になるとアナリストらは見込んでいる。実際にそうなれば8年ぶりの大きな増益だ。

  中国株は大きな下げで世界でも低調が目立つことになったが、中国企業の底堅さを示すこうしたアナリスト予想は投資家にとっては安心材料になるかもしれない。与信環境の引き締まりや米国との貿易摩擦は、1990年以来の低成長が既に予想されている中国経済にとってはリスク要因だ。

  ゴールドマン・サックス・グループの中国担当チーフストラテジスト、劉勁津氏(香港在勤)は「信頼感の回復には時間がかかるかもしれないが、とりわけバリュエーションの水準を踏まえると堅調なファンダメンタルズは幾分の支援材料になるとわれわれはみている」と指摘。「最終的には投資家は中国株に対してもう少し前向きになるだろう。次なるカタリストは企業業績がなお良好であることを示す証拠だ」と話した。

  ゴールドマンのストラテジストらは、CSI300の約10分の1を占めるエネルギーと素材銘柄の持ち直しを支援材料に、日本を除くアジア太平洋カバレッジの国別で、中国の増益率が今年最も大きくなると分析。ブルームバーグの指数によると、商品相場は6月に下げたが、4-6月(第2四半期)の平均価格は前年同期をなお7.2%上回った。

  ただ、中国企業の利益が大きく伸びる、あるいはより力強いファンダメンタルズが中国株を押し上げると誰もが予想しているわけではない。モルガン・スタンレーのストラテジストチームは先月、18年のCSI300構成銘柄の増益率予想を9%程度と、従来予想の12%から引き下げた。またCSI300の弱気相場入りを見込み、今後1年で回復する公算は小さいと予測した。

原題:China Stock Rout Hasn’t Shaken Analysts’ Bets on Surging Profits(抜粋)

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