ソフトバンクがヤフー株2210億円相当取得-関係強化、株主還元も

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  • 株売却方針のアルタバから取得し保有48%に-ヤフーは自社株買い
  • 「ヤフーの成長を確信、群戦略でのシナジーに期待」と孫社長

Photographer: Kiyoshi Ota / Bloomberg

Photographer: Kiyoshi Ota / Bloomberg

ソフトバンクグループ(SBG)は10日、携帯子会社ソフトバンクが米アルタバが保有するヤフー普通株式の2210億円相当を公開買い付け(TOB)で取得するなどの資本関係強化策を発表した。一連の手続きによりSBGグループ全体のヤフー株保有比率は48.17%に拡大する。

  発表資料によると、TOB価格は1株当たり360円。期間は11日から8月8日でソフトバンクはアルタバからヤフー株の10.78%を取得する。ヤフーはほぼこれに相当する比率の同社株をSBGから別のTOBで自己株取得する。アルタバは株の売却後も26.82%を保有する。

  アルタバは米国での法人への減税措置などを背景に2月にヤフー株の売却方針を表明。ヤフー株は下落傾向を強めていた。今回のTOBなど一連の取引はSBGグループとヤフーとの資本関係を強化するとともに、ヤフー株を買い支える株主還元の側面も持つ。

  SBGの孫正義会長兼社長は「ヤフージャパンの将来の成長を強く確信しており、ソフトバンクグループの群戦略におけるソフトバンクとヤフージャパンとの重要なシナジーに期待している」と発表文でコメントした。

  SBGなどの発表を受け、ヤフー株は一時前日比13%高の408円に急騰。2017年2月以来の日中上昇率となった。10日終値は11%高の401円。出来高は前日の8倍を上回る9429万3700株に膨らんだ。

  米国モーニングスターの伊藤和典アナリストは、ヤフーの自社株買いについて「マーケットも期待をしていた」と評価。ただ、アルタバ保有株の行方は依然として不透明な上、ヤフーの電子商取引(eコマース)事業が伸び悩むなど不安要素は残ると指摘した。

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