MUFGが海外証券業務で人員削減を検討-市場環境の変化に対応

  • 削減すべきビジネス分野について議論-三菱UFJ証券HD社長
  • 1-3月の海外現法の経常黒字は前年同期比43%減少
Photographer: Akio Kon/Bloomberg
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は海外証券業務で人員削減を検討している。同社傘下の三菱UFJ証券ホールディングスの荒木三郎社長がブルームバーグの取材で明らかにした。

  同社長はインタビューで、英国と米国で人員縮小について議論していると語った。市場環境を受けた措置としているが、具体的な人数や詳細については発言を控えた。三菱UFJ証券HDの3月末時点の海外従業員数は、欧州が605人で米州は469人だった。

  MUFGはこれまで数年間、欧米で証券業務に携わる人員数を増やしてきたが、そうした中での見直しとなる。また、国内最大手の野村ホールディングスでも、海外コストを見直す動きが出てきており、既に一部で人員削減を実施している。

  荒木社長はインタビューで、「削減しなければいけないビジネス分野があるのではないか」と述べ、「ロンドンとアメリカで少し削減しようかという議論をしている」と語った。

  三菱UFJ証券HDの2018年3月期第4四半期(1月ー3月)の海外現地法人の経常損益は41億4000万円の黒字と、黒字幅は前年同期比で43%減少した。欧州ではボラティリティーが低下、顧客フローが減少したという。MUFGは海外ではキャピタルマーケット、クレジット、エクイティ、ストラクチャー商品などのサービスを行っている。

Steady Rise

MUFG's securities arm has been adding staff in Europe and the U.S.

Source: Mitsubishi UFJ Securities filings

Note: Years ended March 31

  事情に詳しい複数の関係者によれば、MUFGと競合する野村HDではロンドンで少なくとも50人の従業員を削減。また、米国では株式と債券を含むグローバル・マーケッツ部門でセールスとトレーディングに従事する社員を30人程度削減したという。

  荒木社長は「マーケットが動いていないときに大勢の人数を抱えていたらあっという間に赤字になる」と述べるとともに、マーケットが回復すれば再び増員すると話した。同社長は三菱UFJモルガン・スタンレー証券の社長も兼務している。

英語記事:MUFG Considers Job Cuts at Its Brokerage Business Overseas

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