米国株が3日続伸、S&P500は約1カ月ぶり高値

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Traders work on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

9日の米株式相場は3営業日続伸。S&P500種株価指数はほぼ1カ月ぶり高値となった。貿易を巡る緊張の高まりや国外の政治情勢を巡る懸念を受け流し、決算シーズンに注目している。ドルは主要通貨に対して上昇し、米国債は下落した。

  • 米国株は3日続伸、S&P500種は約1カ月ぶり高値
  • 米国債は下落-10年債利回り2.86%
  • NY原油はほぼ変わらず、不安定な地合い
  • NY金は上昇、英EU離脱計画巡る不確実性で逃避需要

  S&P500種とダウ工業株30種平均ともに上昇し、ダウ平均はテクニカル分析上の重要な水準を上抜けた。

  S&P500種株価指数は前週末比0.9%高の2784.17。ダウ工業株30種平均は320.11ドル(1.3%)上げて24776.59ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.86%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)はほぼ変わらず。カナダの主要オイルサンド施設で生産が再開されるとの報道を市場が消化する中で不安定な地合いとなり、小浮動した。エネルギー会社サンコアは、停電の影響で操業を停止していたアルバータ州の製油プラントでの生産見通しについて説明した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は5セント(0.1%)上昇の1バレル=73.85ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。メイ英首相の欧州連合(EU)離脱計画を巡る不確実性が強まる中で逃避需要から金が買われた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%高の1オンス=1259.60ドル。

  企業の決算シーズンが今週から始まり、市場の関心が貿易戦争からそれる可能性がある。また米雇用統計など6日発表された経済データは市場のセンチメントにプラスとなった。

  チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメントで株式を担当する最高投資責任者、オマー・アギラー氏は「特に先週の米雇用統計発表以降、市場は貿易戦争を巡る懸念を振り払い、先を見据えることができているようだ」と分析。「決算やファンダメンタルズへの注目が高まっているのは、明らかに良い兆候だ」と続けた。

  今週は米国でインフレ関連指標が発表される。また国債入札も実施される。企業決算では、JPモルガン・チェースやシティグループなどが発表を予定している。

原題:U.S. Stocks Rally as Dollar Gains, Treasuries Slip: Markets Wrap(抜粋)
Oil Futures Lose Steam on Imminent Return of Canadian Supplies
PRECIOUS: Gold Futures Advance as Brexit Woes Boost Haven Demand

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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