トルコ・リラ急落-経済担当責任者にエルドアン大統領が娘婿起用

更新日時
  • 娘婿アルバイラク氏を財務、金融担当の新しい省のトップに
  • リラは3.8%下落、7月利上げの可能性低下も-野村のデミール氏

9日の外為市場でトルコ・リラが急落。エルドアン大統領が政権の経済担当責任者に娘婿のベラト・アルバイラク氏を起用したことから、投資家の間では政府が金融市場を沈静化できるか不安が高まった。

  アルバイラク氏はメリルリンチの元バンカーのシムシェク副首相と、アーバル財務相がそれぞれ担っていた財務と金融を統括する新しい省のトップに就任する。アルバイラク氏は2015年からエネルギー天然資源相を務めていた。投資家らはシムシェク、アーバル両氏について、エルドアン政権の成長促進バイアスに対する市場寄りの対抗勢力と見なしていた。

  トルコ・リラは3.8%下落し、1ドル=4.7488リラ。リラは今年、新興国通貨で最大級の下げとなっている。

  投資家はトルコ当局が数カ月にわたって行った景気刺激策の巻き戻しにコミットしていないとして懸念している。刺激策は経常収支や財政収支の赤字拡大などを招いた。インフレ加速にもかかわらず中央銀行には利上げ見送りを求める政治的圧力が加わっており、中銀の独立性にも懸念が高まっている。

  野村のエコノミスト、イナン・デミール氏はシムシェク、アーバル両氏が経済調整委員会などで政策立案の新たな役割を与えられない限り、「利上げの主な支持者がいなくなるため、中銀による7月の利上げの可能性は低下する」と分析した。

原題:Turkish Lira Slumps as Erdogan Names Son-in-Law as Economy Chief(抜粋)

(エコノミストのコメントなどを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE