きょうの国内市況(7月9日):株式、債券、為替市場

国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株続伸、貿易問題の懸念緩和や米景気堅調ー輸出や内需幅広く買い

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は続伸。米国と中国の貿易問題を巡る警戒感が弱まったほか、米国経済の持続的な回復を評価する買いが優勢となった。電機など輸出セクターが買われたほか、医薬品や情報・通信、建設といった内需関連も高い。

  TOPIXの終値は前週末比20.25ポイント(1.2%)高の1711.79、日経平均株価は264円04銭(1.2%)高の2万2052円18銭。終値でのTOPIXの1700ポイント回復、日経平均の2万2000円回復はそれぞれ6月29日以来。

  三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、「米中両国が関税発動で応酬したことは想定内、むしろ週末に貿易問題で対立が激化するに至らなかったことで、先物などの売り方が買い戻しを余儀なくされた」と指摘。今後もトランプ米大統領が160億ドル相当の追加関税を発動する可能性はあるとしながらも、「このまま貿易戦争に踏み込めば米国経済にも悪影響が及ぶため、関税の規模拡大を示唆しているのは交渉のカードではないか」と話す。

  東証1部33業種はその他金融や金属製品、医薬品、電機、情報・通信、サービス、非鉄金属、建設、鉱業など30業種が上昇。下落は繊維製品や水産・農林など3業種。

  売買代金上位では、電子機器の基幹部品のセラミックコンデンサーを値上げすると一部で報じられた村田製作所が高く、SMBC日興証券が格上げしたスタートトゥデイや大和証券が格上げしたアドバンテストも上昇。アルツハイマー薬の試験結果を受けて野村証券が強気判断としたエーザイは2日連続ストップ高。一方、共同通信が完成車検査を巡る新たな不正が発覚したとみられると報じた日産自動車が午後急落、みずほ証券が中国出荷台数の伸び鈍化を懸念したコマツなど建機株も安い。

  東証1部の売買高は12億2088万株、売買代金は2兆416億円と6月25日以来の低水準。値上がり銘柄数は1649、値下がりは390。

●長期金利が小幅上昇、超長期ゾーンに高値警戒感-週内の入札見極め

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券市場では長期金利が小幅上昇。前週の利回り曲線フラット(平たん)化の進行で超長期ゾーンに高値警戒感が出ていることから売り圧力が掛かった。米国と中国間の貿易摩擦を背景としたリスク回避の動きが一服したことも相場の上値を抑えた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.03%で推移した。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「前週末には超長期債が高値を付け、日本銀行の買い入れオペではそれなりに売りも出た。恐らくここからはさらにフラットニングというよりは少し高値を警戒する向きが多いという感がある」と指摘。「米中間の貿易摩擦は解決しているわけではないので不透明感はあるが、今のところ新しい材料はないため様子見。相変わらずトレーディングボリュームは低い」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比1銭高の150円98銭で取引を開始。日経平均株価が上昇して取引を開始すると上値が重くなり、一時150円94銭まで下落した。結局は横ばいの150円97銭で引けた。

●ドル110円半ば、売り先行後は株高でリスク選好支えー欧州通貨は上昇

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=110円台半ばでもみ合った。前週末の米雇用統計で賃金の伸びが市場予想を下回ったことなどを背景に円買い・ドル売りが先行。その後、内外株価の上昇を受けたリスク選好の動きから値を戻した。

  午後3時15分現在、ドル・円は前週末比ほぼ横ばいの1ドル=110円50銭。早朝に付けた110円53銭から一時110円30銭まで下落した。その後は、110円台半ばまで水準を切り上げたものの、上値は限定的だった。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「内外で株価は上昇している流れだが、ドル・円の上値は重い」と指摘。米国主導の輸入関税問題については、「今後の経過を見る局面に入り様子見の状況。米中だけでなく米・欧州連合(EU)や日米についても注目される。米中協議が出ればポジティブ要因でドル・円の上値を伸ばしやすくなるが早期に動きが出るか微妙」と語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.3%高の1ユーロ=1.1776ドル。一時は1.1779ドルと6月14日以来のユーロ高値を付けた。ポンド・ドル相場も0.3%高の1ポンド=1.3323ドルと上昇しており、一時1.3330ドルと約3週間ぶりのポンド高値を付けた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE