テスラに容赦ないウォール街-「売り」判断が対S&P500で最多タイ

  • テスラの投資判断は「買い」10人、「ホールド」11人、「売り」10人
  • テスラ株は乱高下、17年高値から35%安や18年安値から22%高も

Tesla Inc. Model 3

Photographer: Dania Maxwell/Bloomberg
Photographer: Dania Maxwell/Bloomberg

米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、同社に弱気なアナリストを引用したとして報道機関を批判するツイッター投稿を繰り返している。

  ブルームバーグの集計によると、テスラ株をカバーしているアナリスト31人のうち、投資判断「売り」は10人で、全体に対する比率は32%。大型株の指標であるS&P500種株価指数の構成銘柄と比べると、弱気派の絶対数は最多タイで、比率でもトップに近い。

イーロン・マスク氏

フォトグラファー:Patrick T. Fallon / Bloomberg

  ウォール街の金融機関が顧客に持ち株を手放すよう勧めることはめったにない。疑念を企業に礼儀正しく表明する方法は投資判断を「ホールド」とすることであり、「売り」は5%未満。

  ところが、テスラに対しては容赦がない。同社のキャッシュバーン(現金燃焼)ペースが一部投資家の懸念を招く中、同社浮動株の4分の1を空売りが占め、マスク氏は数十億ドルを調達するため再三にわたり投資銀行を訪れている。

  ロバート・W・ベアードの機関投資家向け株式セールストレーダー兼マネジングディレクターのマイケル・アントネリ氏は「テスラはアナリストが本当に確固たる意見を持たざるを得なくなる銘柄だ」と指摘。「取引が地合いにかなり左右される銘柄で、その地合いも刻々と変化する」と述べた。

  S&P500種構成銘柄で、「売り」の投資判断がテスラと同数なのはアンダーアーマーだけ。株価が2015年の高値から59%下落したことを踏まえると、同銘柄に懐疑心を持つのも妥当だろうが、「買い」と「ホールド」の合計ではアンダーアーマーが上回っている。

Diverging Opinions

No other major U.S. stock has an equal number of buy, sell and hold calls

Source: Bloomberg

  テスラ株の売りが良い助言かどうか判断するのは難しい。株価は年間ベースで過去7年中6年が上昇。13年には344%高と、S&P500種銘柄をいずれも上回った。ただ、値動きは荒い。現在の株価は1年前の水準を5%下回っているにすぎないが、一時は17年の高値から35%下げたり、18年の安値から22%上げたりする場面もあった。

  テスラの広報担当、カムラン・マンタズ氏はコメントを控えている。

原題:Sell Tesla: Wall Street Pulls Out the Rarest of Ratings for Musk(抜粋)

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