オバマケアに基づく保険補助金の支払い停止に-裁判所の判断で

  • 1兆1500億円相当の支払いが不能に-米厚生省のCMS
  • 保険会社はオバマケア制度からの撤退に追い込まれる可能性も

米医療保険制度改革法(オバマケア)に基づき、保険市場の安定化を目的としていた補助金が停止されることになり、保険料が上昇したり、同法に基づくサービスを提供していた保険会社が撤退に追い込まれるなどの影響が出る恐れがある。

  厚生省のメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)は7日、数カ月前の連邦裁判所判断によりリスク調整支払金と呼ばれる補助金の支払い停止が余儀なくされることになると発表した。2017年分の支払い規模は約104億ドル(現在の為替レートで1兆1500億円)。この補助金プログラムは、加入者が重病を抱え医療費が高額となった場合の保険市場均衡促進を目的としていた。

  一部の新興の保険会社は同プログラムについて、有力企業への恩恵が大きいと批判。同プログラムのルールは恣意(しい)的かつ不公正だとして、保険会社1社がニューメキシコ州で起こした訴訟で下された判断により、CMSは支払い停止に追い込まれた。

  CMSのトップ、シーマ・バーマ氏は週末の発表文で「巨額のリス3ク調整支払金とその徴収が保留となった。CMSは裁判所に判断の再検討を要請した上で、個人・少人数グループ市場で保険給付を受ける米国民にさらなる悪影響が及ぶのを防ぐ早期解決を希望する」と述べた。

原題:Trump Health Team Sends Obamacare Insurers Another Curveball (1)(抜粋)

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