北朝鮮が米国をけん制、核放棄に見返り必要と示唆-ポンペオ氏訪朝後

  • ポンペオ長官の出発後、声明で米国の態度を「強盗のよう」と非難
  • 在韓米軍縮小など米国と同盟国にリスクの高い選択肢が必要にも

ポンペオ米国務長官

Photographer: ANDREW HARNIK/AFP
Photographer: ANDREW HARNIK/AFP

ポンペオ米国務長官は、北朝鮮を核兵器放棄に向けて前進させようと平壌を訪問したが、金正恩朝鮮労働党委員長には何らかの見返りなしでそれに応じる考えがないとの厳しい現実をあらためて認識することとなった。

  ポンペオ長官は7日、27時間に及んだ今回の訪朝が「生産的」だったと総括したものの、北朝鮮側は残念な訪問だったと指摘。長官が北朝鮮を出発するとすぐに、北朝鮮外務省の報道官は朝鮮中央通信を通じて声明を発表し、「米国の一方的で強盗のような非核化の要求」は米朝首脳会談から1カ月足らずで両国のつながりを一変させる恐れがあると警告。「緊張緩和と戦争防止に不可欠な朝鮮半島の平和体制構築の問題に米国側は一度も言及しなかった」と指摘した。

  この声明は、金委員長がトランプ米大統領の忍耐力を試すとともに、十分な体制保証なしでは核兵器を廃棄しない意向であることを示す。

  ケイトー研究所の外交政策アナリスト、エリック・ゴメス氏は、「トランプ大統領と政権高官らはこうした非常に急いだ予定表について語ってきており、核問題だけに絞って、より幅広い状況には重点を置いていない」とした上で、「現実的には、北朝鮮の非核化を達成し得る唯一の方法は米朝関係を改善することだ」と指摘した。

  金委員長の体制保証の懸念を和らげるためには、具体的には核の傘や在韓米軍の縮小といった米国および北アジア同盟国にとってリスクの高い選択肢が必要になる可能性がある。

原題:North Korea Reminds Trump Its Nuclear Weapons Won’t Come Cheap(抜粋)

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