米国との貿易戦争巡りユーロ悲観論にあらがう必要:ECBクーレ理事

  • 欧州には米国との貿易摩擦に対応する手段がある
  • 世界秩序に疑念が持たれている中、EUは分裂を克服しなければなら

欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事は8日の経済フォーラムで、ユーロ圏は米国との貿易摩擦を巡りおじけづいてはならず、トランプ米大統領が世界秩序に異議を唱える中で欧州は結束を維持する必要があると語った。

  トランプ大統領が6日に中国製品340億ドル(約3兆7500億円)相当を対象とする追加関税を発動し、中国政府が報復措置に動いたことについてクーレ理事は、関税は最も重要な問題ではないとした上で、「ユーロ悲観主義の誘惑や中国と米国に対する欧州の無力感にあらがうことが絶対必要だ」と主張。「世界秩序に大いに疑念が持たれていることは確かだ」としながらも、欧州は分裂を克服できさえすれば「対応するための固有の手段」を備えていると指摘した。

  クーレ理事は中国との最も重要な問題は、知的財産権や市場アクセス、政府契約であり、いずれも重要な政治的側面を持つと述べ、欧州連合(EU)のインフラと価値観、政治的コンセンサスによって「これらの問題に取り組むために非常に強い立場に立てる」との認識を示した。

原題:ECB’s Coeure Warns Against Euro Pessimism Over U.S. Trade Wars(抜粋)

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