長期金利が小幅上昇、超長期ゾーンに高値警戒感-週内の入札見極め

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  • 先物は横ばいの150円97銭で終了、10年債利回り0.03%で推移
  • さらにフラットニングというよりは高値を警戒する向き多い-メリル

債券市場では長期金利が小幅上昇。前週の利回り曲線フラット(平たん)化の進行で超長期ゾーンに高値警戒感が出ていることから売り圧力が掛かった。米国と中国間の貿易摩擦を背景としたリスク回避の動きが一服したことも相場の上値を抑えた。

  9日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.03%で推移した。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「前週末には超長期債が高値を付け、日本銀行の買い入れオペではそれなりに売りも出た。恐らくここからはさらにフラットニングというよりは少し高値を警戒する向きが多いという感がある」と指摘。「米中間の貿易摩擦は解決しているわけではないので不透明感はあるが、今のところ新しい材料はないため様子見。相変わらずトレーディングボリュームは低い」と言う。

米中間の相互関税発動に関する詳細はこちらをご覧下さい

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比1銭高の150円98銭で取引を開始。日経平均株価が上昇して取引を開始すると上値が重くなり、一時150円94銭まで下落した。結局は横ばいの150円97銭で引けた。

  超長期ゾーンの利回りは前週末の取引で新発20年債が0.47%、新発30年債が0.665%、新発40年債が0.785%と、軒並み2016年12月以来の水準まで低下した。

  今週は10日に5年利付国債、12日に20年利付国債の入札が予定されている。メリル日本証の大崎氏は、「5年債は投資家ニーズに乏しいが、金利水準がマイナス0.11%程度になれば買いが出てくる可能性もある」と指摘。20年債入札については、「キャリーロールがいいため、前々からある程度積んでいる投資家が多い。生保勢にとっては利回りが足りず、高値では買わないと思われる」とし、積極的な買いは見込みにくいとみる。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.130%+0.5bp
5年債 不成立
10年債0.030%+0.5bp
20年債0.475%横ばい
30年債0.675%-0.5bp
40年債 不成立
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