新興国株のベア型ETFが高リターン-年率プラス190%も

  • 「ディレクション新興国ベア3Xシェアーズ」が好成績
  • 倍率が1倍のプロシェアーズには5週連続で資金流入

Photographer: Dario Pignatelli/ Bloomberg

大量の黄金を巡る争奪戦を描いた米国の西部劇映画「マッケンナの黄金」を地で行くようなことが投資の世界で起きている。相当な危険を伴うが、うまくいけば巨額報酬が待っている。

  ブルームバーグが集計したデータによると、新興国株の下落に賭けるインバース(ベア)型上場投資信託(ETF)の年率リターンが最大でプラス190%に達している。ベア型ETFで最もパフォーマンスが優れているのは、MSCI新興市場指数の日々の騰落率とは逆方向に300%のリターンを目指す「ディレクション新興国ベア3Xシェアーズ」。

  一方、ロング(買い持ち)限定のETFのリターンは相場下落が始まった1月の遅い時期以降マイナス約18%、年率でマイナス35%となっている。
              

Borrow, Short, Repeat

Leveraged bearish strategies find treasure in emerging-market equity slump

Source: Bloomberg

Note: Returns stated in or converted to U.S. dollar terms

  ベア型ETFの高いリターンが新興国株の下落に賭けようとする弱気トレーダーをさらに引き付けている。IHSマークイットのデータによると、MSCI新興市場指数に連動する「iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF」の売り残高は40億ドル(約4430億円)に急増し、2014年4月以来の高水準となった。

  ETF投資家は新興国株の下落を見込む賭けにレバレッジをかけることには不安を感じながらも、現時点で売りを選好。この2週間は倍率が2倍や3倍のベア型に資金は入っていないが、1倍のプロシェアーズには5週連続で資金が流入した。

  17年のベア型ETFのリターンはマイナス28%からマイナス68%の範囲だった。一方、MSCI新興市場指数は昨年34%上昇した。

        
原題:Short-Selling ETFs Make a Killing in Emerging Markets Amid Rout(抜粋)

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