オウム真理教の松本死刑囚ら数人の刑執行、地下鉄サリンから23年

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  • 死刑執行は一連の事件で初、「慎重な検討を重ね、命令」-上川法相
  • テロ懸念には「万全の態勢を取っている」-菅官房長官
Shoko Asahara in 1995. Photographer: Kyodo News/Kyodo News Stills

法務省は6日、オウム真理教元代表の松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、63)ら7人の死刑を執行した。上川陽子法相が同日午後の記者会見で明らかにした。死刑が確定した元教団幹部らは13人で、執行されたのは初めて。

  上川法相は会見で、死刑執行について「事実を踏まえ、慎重にも慎重な検討を重ねた上で命令した」と説明。オウム真理教による一連の事件は「今後二度と起きてはならない極めて凶悪、重大なものであり、わが国のみならず諸外国の人々をも極度の恐怖に陥れ、社会を震撼(しんかん)させた」と語った。法相の会見はNHKがウェブサイトで中継した。

  松本死刑囚は8人が死亡、約140人が負傷した1994年6月の松本サリン事件、13人が死亡、5800人以上が負傷した95年3月の地下鉄サリン事件を起こし、殺人及び殺人未遂容疑で逮捕された。その後、13事件で起訴され、2006年9月に死刑判決が確定した。

  公安調査庁によると、松本死刑囚が1984年に設立したオウム真理教は団体規制法に基づく観察処分の対象となっている。現在は主流派の「アレフ」、「山田らの集団」、元幹部の上祐史浩氏の分派「ひかりの輪」などで構成。信徒数は昨年末現在で約1650人。

  菅義偉官房長官は記者会見で、死刑執行に伴う信者らによる報復活動やテロへの懸念について「警察当局において万全の態勢を取っている」と述べた。

(上川法相の記者会見での発言などを追加します.)
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