Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米国は漸進的な利上げ再確認、貿易巡るリスク高まる:FOMC議事録

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米連邦準備制度理事会(FRB)が5日公表した連邦公開市場委員会(FOMC)会合(6月12-13日)の議事録によると、当局者らは政策金利の漸進的な引き上げへのコミットメントを再確認した。一方、貿易摩擦に伴うリスクの高まりや新興市場の混乱が、財政政策による景気への追い風を鈍らせる恐れがあると指摘した。

  議事録によると、経済を長期にわたり安定的に推移させていく上で、必要な追加利上げ回数を巡り議論された。「幾人か」の当局者は、「緩和的」と表現しているFOMC声明の文言を修正するのが「近く適切になる」可能性があると述べた。

  議事録では「経済が既に非常に力強く、インフレは中期的に2%で持続的に推移すると見込まれる中で、フェデラルファンド(FF)金利のレンジを2019年ないし20年までに、当局が予想する中長期的な水準かそれをやや上回る水準に今後も漸進的に引き上げていくのが適切になる可能性が高いと、参加者は総じて判断した」と記された。

  6月のFOMC会合では、FF金利誘導目標のレンジを1.75-2%に引き上げることを全会一致で決定した。また今年通年の利上げ回数予測の中央値は4回と、3月予測(3回)から上方修正された。

  政府が減税などの景気対策を講じる中、金融当局は経済が持続可能な軌道を維持するよう努めている。「数人」の当局者は、財政政策が見通しに「上振れリスクをもたらした」と指摘。同時に、金融当局は貿易摩擦の悪化に伴う企業の投資減少の兆候に目を光らせている。

  議事録では「大半の参加者は、貿易政策に伴う不確実性とリスクは強まったとし、そうした不確実性とリスクがゆくゆくは企業の景況感と投資支出にマイナスの影響をもたらし得ると懸念を示した」とされた。

  当局者らはインフレを巡るリスクについても議論。「幾人か」は、FOMCが持続的なベースでのインフレ率2%の目標を「達成したと結論付けるのは時期尚早」だと指摘。また「経済が潜在能力を上回るペースで長期にわたり成長を続けていけば、インフレ圧力の高まりや金融不均衡を生み出し、最終的に深刻な景気低迷につながる恐れがある」との意見もあった。

  欧州や新興国の一部における政治・経済面での混乱も、成長やインフレに対する下向きのリスクだと「多く」の当局者が指摘した。

原題:Fed Minutes Reaffirm Gradual Rate Path as Trade Risks Rise (1)(抜粋)

(議事録の内容を追加し、更新します.)
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