トランプ大統領のツイートをモニター、米雇用統計控えリスク警戒

  • ホワイトハウスは発表前日にデータ入手、市場はツイッターをモニター
  • 6月雇用者数、エコノミストは19万5000人増を予想

The Twitter Inc., logo is displayed on the facade of the company's headquarters in San Francisco,.

Photographer: David Paul Morris
Photographer: David Paul Morris

米労働省が6日発表する6月の米雇用統計を控え、市場関係者にはトランプ米大統領のツイッターをモニターするという新たな仕事が加わった。

  ソシエテ・ジェネラルの通貨・金利ストラテジスト、ケネス・ブルー氏(ロンドン在勤)は、いつもより早い始業を強いられるかもしれない米国勢に比べ、ロンドンでモニターするのは5時間以上の時差があるため「本当にラッキーだ」と語る。

  5月の雇用統計が発表された6月1日、発表時刻の8時半まで約1時間となった午前7時21分にトランプ大統領は「8時半の雇用統計の数字が楽しみだ」とツイート。大統領の経済チームは前日午後に統計の内容を受け取るため、このツイートに示された大統領の楽観は金融市場を動かす材料となった。実際に発表された統計では、非農業部門雇用者数が予想を上回る22万3000人増、失業率が1969年以来の最低水準に並ぶ3.8%だった。

  ブルー氏をはじめ、今回も大統領がヒントをくれるかもしれないと身構える市場関係者は多いが、可能性は低いというのが大方の見方だ。ジェフリーズの主任金融エコノミスト、ウォード・マッカーシー氏(ニューヨーク在勤)は、「トランプ大統領のおかげで、市場には前代未聞のリスクが加わった。ツイッター・リスクだ」と述べた。

6月雇用統計、エコノミストの予想

  • 雇用者数は19万5000人増、エコノミストの予想中央値-5月実績は22万3000人増
  • 失業率は3.8%で変わらず
  • 平均時給、前年同月比2.8%増-5月実績は2.7%増

  トランプ大統領がツイッターに投稿すれば材料になるが、投稿しない場合も、その事実が取引材料になり得るとSEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)のショーン・シムコ氏は指摘する。

  いずれにせよ、注目度が高まっているのは事実だ。ハロー・インベスティングの共同創業者、ジェイソン・バーセマ氏(シカゴ)は「誰もが注目している。金融市場を見ていない私の母も、このツイートについて話すほどだ」と述べた。

原題:Trump Twitter Risk Adds a New Wild Card to Friday’s Jobs Report(抜粋)

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