7月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下げ縮小、ユーロは堅調維持-円は値下がり

  5日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ただ、6日の米雇用統計発表や米国の対中関税発動期限を控えて米2年債利回りが上昇する中、ドルは朝方からは下げを縮めた。

  ブルームバーグのドル指数は3日連続で低下。ただドルは主要10通貨に対しては高安まちまちな展開となった。ノルウェー・クローネが高く、円やスイス・フランは値下がりした。ポンドも安い。朝方は上げていたが、下げに転じた。英国が示した欧州連合(EU)離脱を巡る提案について、ドイツは実行不可能と考えているとの一部報道が嫌気された。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1691ドル。円は対ドルで0.1%安の1ドル=110円64銭。ポンドは0.1%下げて1ポンド=1.3222ドル。一時0.3%高となる場面もあった。

  米2年債利回りは上昇。3日に下げていた米国株が、米独立記念日の祝日明けとなるこの日に反発したことが手掛かり。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)会合(6月12-13日)の議事録によると、当局者らは政策金利の漸進的な引き上げへのコミットメントを再確認した。一方、貿易摩擦に伴うリスクの高まりや新興市場の混乱が、財政政策による景気への追い風を鈍らせる恐れがあると指摘した。

欧州時間の取引

  欧州時間はユーロが上昇。M&A(企業の合併・買収)の動きや欧州中央銀行(ECB)の当局者によるタカ派寄りの発言などがユーロの支援材料となった。
原題:Dollar Trims Decline Before Jobs Data, Euro Firms: Inside G-10(抜粋)
Euro Gains as M&A Flows, ECB Rate Views Support: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株反発、ハイテクに買い-原油は在庫増で反落

  5日の米株式相場は反発。6日の米雇用統計発表と米中の関税発動に備えた動きとなる中、ハイテク株を中心に上昇した。

  • 米国株は反発、ハイテク株に買い
  • 米国債はほぼ変わらず、10年債利回り2.83%
  • NY原油は反落、予想外の在庫増で-サウジが価格引き下げ
  • NY金は続伸、雇用統計や対中関税発動に注目

  米国の主要株価指数は全て上昇。半導体株の強さを背景にナスダック指数の上げが目立った。祝日を含む週であるため商いは薄く、S&P500種株価指数とナスダック100指数構成銘柄の出来高は通常の水準を20%余り下回った。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.9%高の2736.61で終了。ダウ工業株30種平均は181.92ドル(0.8%)上昇し24356.74ドルで終えた。米10年債利回りはほぼ変わらずの2.83%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は反落。米国の在庫が予想外に増加したため売りが膨らみ、ほぼ3週間ぶりの大幅安になった。サウジアラビアが原油の輸出価格を引き下げたことも売りを誘った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は1.20ドル(1.6%)安の1バレル=72.94ドル。ロンドン北海ブレント9月限は85セント安い77.39ドルで終了した。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。6日の米雇用統計と米国の対中関税発動に注目が集まっている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.4%高の1オンス=1258.80ドル。

  午後公表された連邦公開市場委員会(FOMC)会合(6月12-13日)の議事録によると、当局者らは政策金利の漸進的な引き上げへのコミットメントを再確認。貿易摩擦に伴うリスクの高まりにも言及した。6日発表の雇用統計では労働市場の強さ継続を示すと予想されている。午前0時には米国による対中国追加関税の発動期限を迎える。

  アバディーン・スタンダード・インベストメンツのグローバルエコノミスト、ジェームズ・マッキャン氏は「リスクが高まり、状況はやや難しくなっており、不安な心理が強まるだろう。リスク上昇と同時に当局の引き締め政策が、状況を一段と厳しくしている」と指摘した。
原題:Stocks Rise, Bonds Fall as Tariffs, Jobs Data Loom: Markets Wrap(抜粋)
Oil Dips on Surprise Storage Build as Saudis Respond to Trump
PRECIOUS: Gold Treads Water as Focus on U.S. Jobs and Trade Spat

◎欧州債:イタリア債がベアフラット化、英国債はアウトパフォーム

  5日の欧州債市場は、フランスとスペインの国債入札でまずまずの需要があったことを受け、ドイツ債が下げを解消した。英国債はカーニー・イングランド銀行総裁のタカ派的な発言後、ブルフラット化。イタリア債は大規模な投げ売りで2年債利回りが上昇し、ベアフラット化が大幅に進んだ。

  スペイン10年債に大口の売りが出たことをきっかけに、イタリア10年債利回りは2.7%を突破。イタリア2年債利回りは0.8%を超え、その後に売りが加速。一方でドイツ10年債利回りは0.3%を割り込んだ。

  カーニー総裁の発言後、短期金融市場が織り込む8月会合での0.25%利上げの確率は75%から80%に上昇。ドイツ10年債利回りは1bp低下の0.29%、スペイン10年債利回りは3bp上昇の1.32%、イタリア10年債利回りは6bp上昇の2.71%。
原題:BTPs Bear Flatten, Gilts Outperform; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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