Photographer: Waldo Swiegers/Bloomberg

商品は買いの好機、「貿易戦争」への懸念は行き過ぎ:ゴールドマン

  • 商品市場への影響は「極めて小さいだろう」-アナリスト
  • 商品投資のリターンは向こう1年で10%へ、原油相場に強気見通し
Photographer: Waldo Swiegers/Bloomberg

米中間の「貿易戦争」が素材市場に対する深刻な脅威だとの説に、商品に強気のゴールドマン・サックス・グループが冷水を浴びせた。大半の商品には大きな影響が出ない公算で、最近の下落を受け現在は買いの好機だとの見方を示した。

  ゴールドマンはリポートで、6日にも第一弾が実施される見込みの米中による関税措置について、経済的影響は小さいだろうと指摘。ドル安を背景に商品投資のリターンは向こう1年で10%に達すると予想し、原油については強気見通しをあらためて示した。

  ジェフリー・カリー氏ら同社アナリストは7月4日付のリポートで、「供給ルートの完全な変更が不可能な大豆は例外として、貿易戦争による商品相場への影響は極めて小さいだろう」と指摘。「これは貿易戦争のマクロ経済的影響は極めて小さい公算だとする当社エコノミストの見解に一致する」と付け加えた。

  米政府の輸入関税や中国の対抗措置による影響を巡り世界の投資家が懸念を強める中、素材市場は打撃を受けている。ブルームバーグ商品指数は6月に2016年半ば以降で最大の下げを記録。銅や大豆の値下がりが目立った。エネルギー市場も6月に注目を集めた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアは原油価格の高騰を受けて供給を増やすことで一致した。

  ゴールドマンは「商品は2018年の資産別パフォーマンスで最高の座を維持しているが、6月は新興国での需要低迷や貿易戦争の懸念、OPECなどの減産緩和で相当の下げとなった」とした上で、「これらの懸念は全て喧伝(けんでん)され過ぎている。全資産の中で最も貿易戦争の影響を受ける大豆でも今は買いだ」と分析した。

原題:Goldman Says Buy Commodities as Trade War Concerns Are Overdone(抜粋)

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